-
たのしい授業2023年1月号 〈なんとなくわかる〉という選択肢
教育一般なにかを学ぶ時は,「しっかり」「ちゃんと」わかった方がいいと思う人が多いのではないでしょうか。そう考えると,「なんとなくわかる」というのは,なんともイイカゲンな言葉のようにも思えます。でも,新しいことを学ぶ時に本当にちゃんと理解しないと先に進めないとしたら,学ぶことは実につらく苦しいものになってしまうかもしれません。なんとなくでも先に進めば,あとから分かってくることもあるでしょう。では,実際に「なんとなくわかる」ためにはどうすればいいのでしょう? 【目次】 今年の目標を漢字で表すと 長嶋
-
月刊 ココア共和国 2023年1月号
詩/短歌/俳句毎月、読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいきます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされ、3月に受賞者を発表します。今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、宮尾節子、福間健二、高山京子、真土もく、能美政通、伊藤テル、菅沼きゅうり、森崎葵、の10名。投稿詩傑作集として41名、佳作集には100名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、深いものだと感じてもらえる編集に努めます
-
廃園 幻想花詩譚
文学その時私はあっと声を上げた。荒涼とした風が沸き起こり、丘の上に広がる空の闇が布のように二枚にめくれ、大きくはためいて揺れた。そしてお互いに包みあうように丸まり、私を飲み込もうと覆いかぶさってきた。それは巨大な食虫花の漆黒の花弁だった。【目次】序廃園 …… 牡丹帰郷 …… ニセアカシア髑髏と蝶 …… 桜柳川 …… 椿図書館 …… カンナ器械屋の憂鬱 …… 泥の花蟬しぐれ …… 睡蓮ある弁護士の手記 …… ヒットラーの白い花巴里スフロ通り …… 音の花フルスタンベール広場 ……
-
ベルクソン思想の現在
哲学/思想主要4著作を読み解く白熱の徹底討議!まったく新しいベルクソン入門誕生。生の思考を独自のかたちでヴィヴィッドに展開した哲学者アンリ・ベルクソン。2022年はベルクソン研究書が次々に刊行された画期となる一年だった。この著者たちが集った連続トークイベントをもとに、大幅に増補されここに甦る。『時間と自由』『物質と記憶』『創造的進化』『道徳と宗教の二源泉』、ベルクソンの主要4著作を徹底的に読み解いていく。著者全員が参加した座談会「これからのベルクソンをめぐって」も収録。【目次】はじめに(平井靖史)序章 ベ
-
卸売市場に希望はあるか 青果物流通の未来を考える
流通わが国の食と農は、どうあるべきか――かつてない困難に見舞われる青果物の流通業。2020年に新卸売市場法が施行され、国は卸売市場の運営責任から手を離す荒療治に出た。中央卸売市場や地方卸売市場で営業する卸売業者らは厳しい財務状況下にあり、縁の下の力持ちとして国民の食生活を土台から支えてきた卸売市場の存続が危ぶまれている。日本農業新聞の記者として青果物卸売市場や関係者を取材して歩いた著者が装飾せず現場を描き、卸売市場の役割を問い直し未来への方策を提言する。◎卸売市場、農協関係者必読!【目次】 はじめに
-
笑ってください 日本を離れた変な日本語 在外日本人珍語集I
エッセイ国外生活が長いと、日本語が乱れていきます。すぐにことばが出てこなかったり、すっかりピントはずれなことをいったりしています。後で変な日本語に気づいて、大笑い。そんな在外日本人が『創作』した日本語の珍談をイラスト付きでまとめてみました。在外日本人による日本語珍語集。【目次】はじめに結婚祝い 節分 のり巻き 朝の用足し 風邪 お好み焼き おふくろの味 邪魔 差別用語 和菓子 孫 嵐 かゆい 指揮者 老猫 デパート 日向ぼっこ 選挙 スピード違反 仕事の憂鬱 ピアノコンサート サッカー 薄型テレビ クー
-
さよならデパート
ノンフィクション「うそだよね。大沼がなくなるなんて」2020年1月27日、山形の老舗デパート「大沼」が突然、自己破産を発表した。約200人の従業員は即日解雇。「全国初の百貨店ゼロ県」とも報じられた。本書では、大沼の生きた320年をたどりながら、繁栄と終焉の内側を描く。著者は山形で事業を営み、大沼デパートとも取引をしていた。取材に応じたのは、破産を決定した社長や解雇された従業員、ライバル店の幹部など。さまざまな関係者の証言と、膨大な資料で構成したノンフィクション。【目次】開戦:「商い」という戦いの始まり全滅:明治
-
水俣病と医学の責任 隠されてきたメチル水銀中毒症の真実
医学一般多くの患者が放置され、今なお裁判が続いている水俣病。この苦難は国に取り込まれた医学者の不作為によって生まれ、それはまた医学の歪みをもたらしてきた。水俣病に関わった専門家の誤りをただし、水俣病医学の空白を埋める。※本書は、大月書店刊『水俣病と医学の責任――隠されてきたメチル水銀中毒症の真実』の電子書籍版です。【目次】はじめに第1章 水俣病発生時の医学者たち――水俣病の発見~原因物質の究明第2章 変節を遂げる医学者たち――水俣病終息説~「昭和52年判断条件」第3章 患者に向き合う「医師団」の誕生第4
-
沖縄 戦火の放送局 軍隊に飲み込まれたラジオ
日本史一般太平洋戦争開戦とともに始まった沖縄の放送局。その最後の放送局長・岩﨑命吉の手記が発掘された。情報戦を担い日本軍と一体化していく姿を映し出したBS「沖縄 戦火の放送局」にさらに取材を重ね、戦時下のメディアにせまる。【推薦】金平茂紀(ジャーナリスト・早稲田大学客員教授)※本書は、大月書店刊『沖縄 戦火の放送局――軍隊に飲み込まれたラジオ』の電子書籍版です。【目次】プロローグ もうひとつの追悼式第一章 「戦時下」の日記第二章 開戦と沖縄放送局の誕生第三章 対敵宣伝・宣撫工作に励む第四章 沖縄へ第五章
-
このからだが平和をつくる ケアから始まる変革
福祉生命に優劣をつける優生思想も、戦争も根は同じ。「争えない体」を持つ私たちが生きること、それ自体が平和への歩み――。障害当事者として、女性として、親として、果敢に街に出、発言してきた著者が語る車椅子からの平和論。※本書は大月書店刊『このからだが平和をつくる――ケアから始まる変革』の電子書籍版です。【目次】はじめに――「障害」という字と平和1章 重度訪問介護で平和をつくる1 介助とは何か2 介助が制度になるまで3 介助と子ども2章 人類は生き延びられるか1 全ての命が生き延びるために2 差別とは何か