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作品説明
2000年代以降、ケアや公共サービスの職場をここまで歪めてきたのは、その責任を国や自治体から営利企業に開放した「市場化」そのものにほかならない。同時に、自治体の内部さえも市場の論理に侵食されていった。この20年間でケアワーカーたちの労働の現場では、一体何が起きてきたのか。保育、介護、教育、児童相談所、保健所などさまざまな分野から検証していく。そこから、ケアをめぐる新しい労働運動を構想していきたい。
【目次】
◆特集「ケアの市場化の果てに」
座談会 ケアの市場化の20年と、崩壊する介護・保育の現場―労働の視点から福祉現場を再生する展望を描く
小林美希×松田貴弘×後藤道夫×三浦かおり
市場化・ICT化によって劣化する教育現場のケア労働
佐藤学
ブルシットジョブに喰われるエッセンシャルワーク―公務労働のリアル
上林陽治
在日フィリピン人結婚移民の生活史に現れる「介護の仕事」
高畑幸
保育園の需要ピークで「突然閉園」の危機―労働運動はどう立ち向かうか
三浦かおり
資本主義社会におけるケアの破壊と「安全」を重視する主体への着目
三家本里実
◆ミニ企画「胎動するジェネレーション・レフト」
絶望の「コロナ世代」から、闘う「ジェネレーション・レフト」へ
斎藤幸平×渡辺寛人
真の気候正義運動を目指して―グローバル・サウスとの運動実践から考える
荻田航太郎
「中絶か帰国か」選択を迫られたスリランカ人技能実習生―産休・育休の権利行使を支える運動の先に私たちZ世代が目指すもの
田所真理子ジェイ
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