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作品説明
いま、ジョブ型をめぐる議論はかつてなく高まり、新たなステージに突入している。背景にあるのは、90年代以降の「成果主義」の迷走を経て、経営者たちが陥った「危機」だ。労働者のエンゲージメントは国際的に最低水準まで落ち込み、グローバル化やDXなどのデジタル化に対応できるホワイトカラー人材の獲得も容易ではない。同時に、労働者たちもジョブ型に潜在的な要求を抱いている。歯止めのない不明瞭な「責任」のシステムが限界を迎えているのだ。労働運動は今度こそジョブ型を「武器」にできるのだろうか。
【目次】
〔対談〕
『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』『賃労働の系譜学』W刊行記念対談
資本主義から「こころ」を取り戻せるか――心理と労働のカウンセリング現場から考えるこの社会への処方箋
東畑開人×今野晴貴
〔第一特集〕労働運動は「ジョブ型」とどう向き合うべきか?
エンゲージメントなき時代の処方箋としてのジョブ型
遠藤公嗣×木下武男×今野晴貴
経団連のジョブ型推進と労働組合の交渉戦略――雇用の流動化により労働条件の交渉力は高まる⁉
中村天江
職務の観点から人事制度を検討する――公平で持続可能な社会の実現にむけて
秃あや美
〔第二特集〕ジェネレーション・レフト宣言!
わたしたちが生きたい社会はわたしたちがつくっていく――U30の政治参画を促進するNO YOUTH NO JAPANの視点から
能條桃子
ジェネレーション・レフトは自動的に形成されない――Z世代の社会運動から学び、新たな連帯の構築
斎藤幸平
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