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作品説明
「たまたま勉強ができたという、たったそれだけのことで、なんでここまでひどい目にあわないといけない?」
いつからか優等生は肩身の狭い思いをしています。世間でも家庭でも、なんと学校でも。なぜでしょう? だって「優等」なのに。
優等生の孤独と苦痛、そんな彼/彼女の暴力を俎上に上げたのが湊の『告白』です。「優等なはずなのに、なんでこんなことになっちゃうの!?」──これこれこうしてなっちゃうんです。
在野の橋本学派が解き明かす、「現代日本国民史~優等生編」。
※そんな学派はありません。
【目次】
九章 優等生とはこういうもの
1 いかにして人は優等生になるか
2 なぜ優等生は勉強を頑張るのか
3 学校社会の成立
4 教育ママの消滅と女のマザコンの誕生
5 男のファザコンも生まれたりする
十章 学校の暴力と暴力のある学校
1 65世代
2 学校の暴力の変遷
3 いじめ
4 いじめの生んだもの
十一章 優等生と暴力
1 学校の暴力と優等生
2 優等生の暴力性──犯行
3 優等生の暴力性──同情
4 森口とイヤミの関係、再び
十一・五章 優等生と暴力(補)
5 学校の暴力と優等生の暴力
6 『告白』の矛盾。不出来。ひどさ
7 余談。
8 学校の中の優等生
9 たまたま勉強ができたという、たったそれだけのことで、なんでここまでひどい目にあわないといけない?
十二章 再び、優等生とはこういうもの
1 調べられない人
2 自分の無くされかた
3 再び、自分と役割がくっついてしまうことのこと
4 森口は会社人間
5 「女に学はいらない」
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