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南洋のソングライン 幻の屋久島古謡を追って
ノンフィクションかつて屋久島で歌われていた「まつばんだ」は、琉球音階が取り入れられた民謡です。ただ、屋久島は沖縄や奄美からはるか北方にあり、琉球文化圏ではありません。なぜ屋久島に琉球の名残があるのか、ごくわずかな例を除いて本格的な調査が行われてきませんでした。それならば、と3年がかりでフィールドワークを敢行。そこから見えてきたのは、沖縄〜鹿児島〜南西諸島に暮らす海洋民たちの生活史でした。同時に、この民謡を復活させようとする島民たちの活動も追っています。本書は、そんな旅や歴史民俗の要素を含んだノンフィクション書籍
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苦手と得意が激しい僕が好きなことを見つけたら毎日が楽しくなり将来が見えてきた 「みんなちがってみんないい」ってなんだろう?
哲学/思想高校生の著者は、小さいころから苦手(ディスグラフィア)があり、当時の母親は、就学相談に行くほど自分の将来に悩んでいた。苦手さから小学校で居場所がなくなり、心配した母親が、外の世界で講座や体験に参加することを提案。その中で、プログラミングにはまりだす。より専門性の高い場で好きなことを追求していき各賞を受賞し、小学5年生の時、「孫正義育英財団 」2期生に合格。得意が更に加速していき、「ギフテッド」と周りから呼ばれるようになっていく(本人に自覚はない)。【目次】1部 苦手(短所)と得意(長所)がはげ
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ニコニコ通信
エッセイ古道具屋の日常を十数年にわたり書き綴った不定期刊行物『ニコニコ通信』の完全復刻版。著者による手書原稿を通信そのままの形で掲載。本書のもとである『ニコニコ通信』の発行部数は現在約20部。著者によって恣意的に選ばれた読者へ直接送り届けられる。中には作家や芸術家など著名人も多い。通信の内容は、古道具屋の日常、客の生きざま、回想録、夢の話、漫画・音楽の紹介など。これらが著者の切り口で鋭く繊細に描きとめられている。古道具を巡る人と物との関係を綴ったその内容はユーモラスで著者独自の世界が垣間見れる。
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にじいろのペンダント 国籍のないわたしたちのはなし
児童書世界に1000万人超いるとされる無国籍者。なぜ国籍をもてないのか、生涯を通じてどんな困難があるのかを、当事者の体験に即して絵本の形で伝える。多様なアイデンティティをもつ誰もが取り残されない、虹色の社会に向けて。協力=無国籍ネットワークユース(SNY)※本書は固定型(フィックス型)の電子書籍です。冊子版に近い画面サイズ(タブレットやPC)での読書を推奨いたします。※本書は、大月書店刊『にじいろのペンダント――国籍のないわたしたちのはなし』の電子書籍版です。【目次】にじいろのペンダント
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21世紀のアメリカ資本主義 グローバル蓄積構造の変容
国際経済ITや知的財産に基づく新しい資本蓄積、経済の「金融化」とバブルの反復、米中「新冷戦」と軍事産業のゆくえ、政治の分断とポピュリズムの台頭……。ダイナミックに変貌するアメリカ資本主義の姿をトータルに把握する共同研究。※本書は、大月書店刊『21世紀のアメリカ資本主義――グローバル蓄積構造の変容』の電子書籍版です。【目次】序章 本書の対象と課題第1篇 景気循環とマクロ経済構造第2篇 グローバリゼーションと通商政策第3篇 金融とバブル第4篇 デジタル化・無形化と新しい資本蓄積第5篇 労働、貧困、社会運動第
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21世紀の世界の見方と利他的マーケティング
マーケティングなぜ日本企業は成長できないのか。30年間の名目GDP成長率が0.5%。あり得ない低成長だ。この現実的理由は企業の売上販売を担うこれまでのマーケティングの機能不全にある。 短期利益志向で消費者志向とマネジメント視点を失ったことだ、と読み解く。21世紀、どういう視点で組み立てるべきか顧客創造のための実務マーケティングの戦略的機能統合、実務家に向けた「利他的マーケティング」を提案する。【目次】第一部 世界と日本経済の見方と行方―21世紀のマーケティングの原理1.世界と日本経済の行方2.世界の見方と行方
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21世紀の《想像の共同体》 ボランティアの原理 非営利の可能性
福祉紙版の出版元は弦書房。さまざまな格差(貧富、地域、年齢、性別など)に覆われた時代を乗り越えてゆくために必要なキーワードは「想像力」。本書は、グローバリズム社会のその先を生きぬくための具体的な提言を試みた画期的な一冊です。新たな《想像の共同体》をつくり出すための糸口を、ボランティアや非営利の活動の中に求める思索の書とも言えます。「風の谷のナウシカ」から、「風の谷」という小さな共同体と彼らの「想像力」の豊かさに学び、現代の受難(震災、戦争、コロナ禍など)を乗り越える可能性を伝えます。【目次】I 「超
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二十四の瞳
文学農山漁村の名がぜんぶあてはまるような瀬戸内海べりの一寒村へ赴任してきたわかい女の先生に、分教場で出会った十二人の一年生のひとみは、それぞれ個性にかがやいてことさら印象ぶかくうつったのである。岬に響く歌声、笑い声、ときにはなき声の大合唱。一冊の文集が反戦思想の証拠品となり、一朝にして国賊に転落させられるような時代。戦争の渦に巻き込まれながら成長していく教え子たちを複雑な気持ちで見守り、笑顔とときに涙を見せながら教え子に寄り添うのだった。
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注目作品
20年住んでみたアメリカ
エッセイアメリカに行ってみたい! あるいはアメリカ生活に興味を持っているなら、ぜひこの本を手に取ってほしい。この本は、筆者のアメリカ生活20年間の、実生活を語ったエピソードを書き綴ったもの。アメリカ生活をスタートさせた時に、日本人として感じることや疑問点など、いろいろな視点から語られているので、日々気分よく暮らしてゆくために役立つ一冊となるだろう。異文化に困惑しながらも、筆者が心を入れ替え、体当たりでポジティブに進んでゆく経過を、イラスト入りで、楽しく語ったエッセイとなっている。【目次】アメリカ人とは誰