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談志が遺した落語論
芸能気管切開で声を失う1時間前まで落語をしゃべり、意識を失う1ヵ月前まで 病床で仕事を続けた「落語を最後まで愛し抜いた落語家」立川談志。絶頂期から亡くなる1年前までのおよそ10年間、日記のように書きとめた言説の断片が存在する。それらを初公開写真とともにまとめた拾遺集。本書には立川談志出演の動画が付属しています。【目次】第一章:哲学―現代と落語、人間と落語第二章:分解―落語の主題、志ん生、イリュージョン第三章:継承―芸の伝承、弟子、落語立川流第四章:師とライバル―小さん、志ん朝第五章:己―客と談志、落
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談志の日記1953 17歳の青春
エッセイ最晩年、「いずれ本になるだろう」と談志が託した若い日々の記録。17歳の少年は、前座修業の日々を送りながら、1日も欠かさず日記帳に向かっていた。人形町で100円小さんに小遣をもらう。しかしその場でなくす。その場で探すのも失礼だからよした。――1月20日噺が又セコになる。どうもおかしい。大きくなりたくない。しかし時は刻々と過ぎ去って行く。あせりが出る。――6月2日僕には、夢を追うのみで、若さを楽しむ資格がないのであろうか。その原因は落語なのだ。僕の宿命なのかも知れない。――7月9日【目次】■日記19
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男性諸君に物申す
官能恋活アプリで出会ったさまざまな男性の標本集。男性たちとの間で巻き起こったあんなことやこんなことを完全ノンフィクションで物申す!男女間における感覚のズレを具体的に解説。恋愛や性行為における男性の勘違いや思い違いを匡正する教科書系のショートエッセイコンテンツ。【読者レビュー】◆何度も頷き大爆笑しました。◆男性の気持ちを書いた読み物は世に沢山ありますが女性の素直な気持ちを書いた本は少ない。そういう意味でもこの本には他にない価値があると感じました。【目次】【プロローグ】【第1章 – 恋文編】01 セフレ
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断片小説論スケッチ
文学時代が大きく変わろうとしている時、小説だって進化しなければならない。18世紀のままでいいのか? よりリアルな現実にせまろうとすれば、それはもはや断片においてしかありえない。新しい小説へと向かう方途として、それをあえて断片小説とよんでみる。手さぐりではあるけれど、その輪郭をスケッチしてみた。
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探訪 ローカル番組の作り手たち
ノンフィクション朝日新聞社出身の気鋭のジャーナリストが全国の各地に根差して活躍するローカル番組の制作者を訪ね歩く渾身のリポート。放送専門誌『民放』の好評連載「日本列島作り手探訪」がついに一冊に。番組の作り手たちが著した書籍の書評も併載。熱き思いに突き動かされた彼らの語りに耳を傾けると、通信との融合時代の放送のあるべき姿が見えてくる。「テレビ・ラジオはまだまだ捨てたもんじゃない!」。【目次】◇探訪その一 北海道・東北編◇探訪その二 関東・中部編◇探訪その三 近畿・中国編◇探訪その四 九州・沖縄編◇探訪その五 書籍
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チームヒューマン
自己啓発あらゆる技術、市場、制度は人間が作ったものであるのに、多くの場合、人間的とは逆の方向に進んでいきます。デジタル思想家であり、NPR-Oneのポッドキャスト「チームヒューマン」のホストであるダグラス・ラシュコフは、この反人間性の仕組みを明らかにします。そして、人間性を育む社会を作り直すように私たちに呼びかけます。ラシュコフは100の警告を示し、人間を繋ぐために生み出された力が、どのようにして分断と抑圧に変わっていったかを示します。お金は交換の手段から搾取の手段に変わりました。教育は職業訓練の一部と
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チーム・ブルーの挑戦 命と向き合う「やまと診療所」の物語
介護2013年に開業した在宅医療専門のクリニック「やまと診療所」。自宅で最期を迎えたいと願う患者と、その家族に寄り添い支える。自分らしく死ねる世の中へ社会を変えたいと奮闘する、若い医療者たちの挑戦を描く。【目次】プロローグ第1章 在宅医療PA――患者・家族と医療をつなぐアシスタントたち第2章 院長――自分らしく死ねる世の中をつくる「チーム・ブルー」の要幕間 やまとの刺激を受け止めた医療者たち第3章 医師たち――看取り医療に集まる元専門医たち第4章 患者と家族――自分らしく死を迎えた人たち幕間 やまと
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地域でつくる・地域をつくる メディアとアーカイブ
社会問題【持続可能な地域社会のデザインに向けた実践・役割・課題】地域の魅力発信、ローカルな歴史の記録と公開など、コミュニティメディアとコミュニティアーカイブが地域再生に果たす役割が注目されている。コロナ禍を経た現状をふまえ、その課題を整理し、全国各地の先進的な事例を紹介する。※本書は、大月書店刊『地域でつくる・地域をつくる メディアとアーカイブ』の電子書籍版です。【目次】第I部 地域の情報環境整備第1章 官民連携による地域のコミュニケーションデザイン(松本恭幸)第2章 格差のない読書機会を享受できる社会
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小さなメーカーが生き残る経営術 独自市場のつくり方【電子版】
経営/経営学自社の価値というものは、日常的に当たり前のように行っていること、特別だと思っていないことに潜んでいる場合がある。 それを見つけるためには、自社を客観視して眺めなければいけないのだが、それができている経営者に出会うことはめったにない。 小さなメーカーが「生き残る」には、現在攻めている市場の中でも、独特の立ち位置を創り出すことだ。【目次】工場がフル稼働しっぱなし! 売上を生み出す極意とは?【ポイント1】あなたが商売を効率を追求すべきことと、手間をかけるべきこととの「ズレ」【ポイント2】あなたが提
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近頃なぜか岡本喜八 反戦の技法、娯楽の思想
エッセイ「戦争は悲劇だった。しかも喜劇でもあった。戦争映画もどっちかだ」。なぜいま、岡本喜八なのか。痛烈な戦争体験を抱え、フマジメな余計者として「カッコイイ戦争」に抗い続けた岡本喜八。喜八は誰ととともに何と戦ったのか。その遺伝子はどこに受け継がれているのか。不穏さを増す近頃、「人と人の争い」を描き続けた岡本喜八の表現が再び光を放つ。【目次】はじめに第1章 映画監督・岡本喜八の誕生――「カッコイイ戦争」のインパクトとその背景/山本昭宏第2章 「フマジメ」な抗い――喜劇へのこだわりと「正しさ」へ