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ねむらない樹 vol.9
詩/短歌/俳句巻頭エッセイ 永井玲衣巻頭リレー共作 上坂あゆ美×岡本真帆特集 詩歌のモダニズムモダニズム短歌/モダニズム詩小特集 左川ちか座談会「左川ちかとモダニズム詩」島田龍×蜂飼耳×鳥居万由実座談会「いま山中智恵子を読むということ」水原紫苑×川野里子×大森静佳新作30首、20首第4回笹井宏之賞受賞者 新作 ほか【目次】【巻頭エッセイ】永井玲衣「枕辺の足」【巻頭リレー共作】上坂あゆ美×岡本真帆「はじまりの合図」【特集 詩歌のモダニズム】導入中井亜佐子モダニズム短歌三枝昂之 佐藤弓生 石原深予 松澤俊二 寺井
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SKYLARK <矢代俊一シリーズ16>
ボーイズラブ渥美公三の死によって平穏な日々が訪れたかにみえた俊一だったが、公三の2人の子との出会いは新たな脅威を予感させるものだった。歌手として楽器を持たないまま臨んだグリーンドルフィンでのライブは大成功を迎えるが、会場の外に出た俊一は渥美銀河に絡まれてしまう。そこに現れた金井恭平によってその場は事なきを得たものの、自宅に戻った俊一は銀河の電話で錯乱するまでになってしまう。さらにマスコミのスキャンダルが出され俊一と英二は父の万里小路俊隆の家に避難することになったが……。矢代俊一シリーズ第16巻。
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いのちの話
文学たとえば「瀞」。娘と妻を川で喪っている主人公は、偶然にもその川で溺れかけている少年を助けたが、彼は音信の絶えていた姪の子であったと分かる。―この一冊には、人間・いのち・人生の、脈々と流れている不思議なつながりが凝縮され、濃密な味わいをもって集約されている。(文芸評論家 勝又 浩)【目次】ごくらく橋を渡って瀞桔梗いのちの話 秋桜 いのちの話 橋 百寿の光初出一覧
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グリム ドイツ伝説集 下巻
外国文学200年の時を超えて甦る—グリム兄弟の壮大なる企て! 民族と歴史の襞に分け入る試行 完全新訳による585篇と関連地図を収録グリム兄弟によって企図されたこの試みには、大きく分けて土地と結びついた伝説を集めた【上巻】と歴史と結びついた伝説を集めた【下巻】の中に585篇に及ぶ膨大な伝説が集められている。個別には、小人、巨人、山の精、家の精、水妖、魔女、妖精、王子、夢魔、竜、人狼、滅んだ城等にまつわる多種多彩な伝説が全篇にちりばめられている【目次】下巻では伝説364〜585などを収録する
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グリム ドイツ伝説集 上巻
外国文学200年の時を超えて甦る—グリム兄弟の壮大なる企て! 民族と歴史の襞に分け入る試行 完全新訳による585篇と関連地図を収録グリム兄弟によって企図されたこの試みには、大きく分けて土地と結びついた伝説を集めた【上巻】と歴史と結びついた伝説を集めた【下巻】の中に585篇に及ぶ膨大な伝説が集められている。個別には、小人、巨人、山の精、家の精、水妖、魔女、妖精、王子、夢魔、竜、人狼、滅んだ城等にまつわる多種多彩な伝説が全篇にちりばめられている【目次】上巻では伝説1〜363までを収録する
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笙野頼子発禁小説集
文学発禁作家になった。 「何も変な事も書いていない」 「自分が女である事を、医学、科学、唯物論、現実を守るために書いた」 多くの校閲を経て現行法遵守の下で書かれた難病、貧乏、裁判、糾弾の身辺報告。 【目次】 前書き 発禁作家になった理由? 女性文学は発禁文学なのか? 九月の白い薔薇 ―ヘイトカウンター 返信を、待っていた 引きこもりてコロナ書く #StayHomeButNotSilent 難病貧乏裁判糾弾/プラチナを売る 質屋七回ワクチン二回 古酒老猫古時計老婆 ハイパ
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出来事
文学きれいごとを吹き飛ばす圧倒的描写力によって日常世界がめくれあがる。見慣れたはずの外界が何かおかしい。人間の嘘がべろりと浮かび上がる。人間とは何ものか。一見そうは思えないが本書は脳と文明の虚妄(でっちあげ)をあばく恐るべき哲学小説である。【目次】偽物汚涜化け物おみやげろ宇宙温泉チク文脈感染異変ホンモノの波レナの記憶紙世界了解と再適応
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Y字橋
文学約束。刻。記憶。澱……。 忘却の淵から濾過されてくるものは苦く、また愛おしい。歳月に隠された傷から、生きて在ることの秘密が明かされる。こんな大人の小説は、佐藤洋二郎氏にしか書けない。 (小説家・藤沢周)【目次】Y字橋瀞光虹ガスマスク男かさぶた初出一覧あとがき
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ふしぎ駄菓子屋 銭天堂18
文学駄菓子の商品会議で、企画が出なくなった招き猫たちに、紅子は過去の思い出を語りはじめる。なにかアイデアの参考になるかもしれないからだ。紅子はそのむかし、行商スタイルで、ひとり駄菓子を売っていた。この巻では、エピソードごとに、その時代の紅子の思い出が語られる。・妖刀糖(戦国時代)・舌鼓(江戸時代)・写し柿(江戸時代)・夢あめ(大正時代)・育て手(昭和 高度成長期)・景気ケーキ(昭和 バブル期)最終話は、紅子と墨丸の出会い、銭天堂のお店をかまえるまでを描く。
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イマジナシオン
詩/短歌/俳句言葉で世界が変形する。不思議な日常なのか、リアルな非日常なのか、穏やかな刺激がどこまでも続いてゆく。短歌が魔法だったことを思い出してしまう。─山田航【5首】いずれ夜に還る予約のようである生まれついての痣すみれ色花びらがひとつ車内に落ちていて誰を乗せたの始発のメトロ手のひらの川をなぞれば思い出すきみと溺れたのはこのあたりおふたり様ですかとピースで告げられてピースで返す、世界が好きだ海の日の一万年後は海の日と未来を信じ続けるiPhone【目次】Ⅰ仮想上の観覧車一生分の虹を見ていた転生譚この世の次のⅡ