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ふしぎ駄菓子屋銭天堂にようこそ 公式ガイドブック
文学物語に登場した100種以上の駄菓子の図鑑をはじめ、書きおろし作品をふくむエピソード3作品を収録。さらに、墨丸や金色の招き猫の4コマまんがや座談会、初公開となる銭天堂の内部のカラーイラストなど、盛り沢山の内容です。銭天堂ファンはもちろん、はじめての読者にもガイドブックとして重宝します!
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二つのアメリカ「善と悪」V2.0
エッセイアメリカ大統領は国家運営の3分の1の権利を憲法で与えられていますが、その権力施行方法を犯すといま一つの3分の1の権利を与えられている国会議員によって「impeach 弾劾」されます。ニクソン大統領のように自ら辞任し、またレーガン大統領やクリントン大統領のよう に、法を犯したことを認めることで免責された大統領もいます。しかし仮に下院が捏造の証拠で弾劾裁判をおこ なったら、その審判はだれが問うのでしょう。トランプアメリカ大統領が歴史的に問われは、どこにあったのでしょう。【目次】序文モーゼの十戒アメリ
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フツーに方丈記
エッセイ人生詰んだ!?そんな時、方丈記は役に立つ。『年収90万円でハッピーライフ』『なるべく働きたくない人のためのお金の話』著者による、シン方丈記。現代の鴨長明こと大原扁理が、アフターコロナを生きる私たちのために方丈記をバージョンアップしました。【目次】Ⅰ あたらしい方丈記(大原扁理・監訳)/Ⅱ コロナ禍に方丈記を読みながら考えたこと ①日々は無常のレッスン②私たちが社会に依存する時、社会も私たちに依存する③人間らしさとは何か④いいじゃないですか、大したことない人生だって/Ⅲ 方丈記(総ルビ付原文)
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舞踏会
文学妻と娘との三人家族のわたしは、職場でも家庭でも孤立していき、限られた小遣いの中でわずかな喜びを見出す日々。強靭な精神を持つ妻に太刀打ちできないわたしは家出することで抵抗するが ・・・「愛の様式」 この世界はしらふで生きていられる場所じゃない。勝者しか存在を許されない会場で、ぼくたちは倒れるまで下手なダンスを踊り続けるしかない ・・・「舞踏会」など、「ことばと」掲載の表題作を含む5編を収録。【目次】愛の様式冷たい丘舞踏会ひだまりの森友情(浜大津アーカスにて)
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不動産投資と火災保険 改訂増補版
エッセイ前作同様、すでに世に出回っている不動産投資ノウハウ本ではなく、“火災保険"を通して見た時の不動産投資への新しい目線であり、今まで注目されたことがない角度での分析を記しています。融資を引いた物件購入とセットである“火災保険"について、トラブルの最前線にいる保険代理店が、これまでと違った目線にて収益物件の見極め方を徹底的に解説します!【目次】第1章 火災保険とは?コラム マグニチュードと震度の違いは?第2章 火災保険の補償内容コラム 津波と水災は似て非なるもの第3章 現場で得た教訓14ヶ条コラム 火
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不本意な結婚をさせてしまったのに、夫が優しすぎて戸惑っています ルーニカノベルス
ライトノベル貴族の血を引く令嬢であるにもかかわらず、家の事情で国境の砦を守る隊に所属していたルイーズ。男だけの隊の中、弟の名を騙り男装をして衛生兵の役目を務めていた。だがある日、大隊長のドノヴァンが竜との戦いでルイーズを庇って負傷し、『竜毒症』になってしまう。獣のように暴れ、最後には命を落とすと言われるこの病を鎮めるには『異性を与える』しかない。敬愛する彼のため己の身を差し出したルイーズは、抱き潰された翌朝、正気に戻り事情を知った彼から「責任をとる」と言われて求婚される。けれどこれは彼にとって望まぬ結婚。断
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フランスで考えた中上健次のこと 宗教二世にとっての社会物語学
エッセイ旧統一教会の信者たる両親のもと〈神の子〉として生まれた著者が、フランスの地で中上健次の文学に触れ、その特異な〈物語論〉に自らの出自を重ねて織り成す論考900枚──文学と社会問題を斬り結ぶ新鋭のデビュー作!【目次】問題の所在をめぐって1・1 中上健次のいう物語とは何か1・2 中上の議論を追う上で重要なこと1・3 中上の物語論の位置付け1・3・1 折口信夫のいう物語とは何か1・3・2 蓮實重彦のいう物語とは何か1・3・3 アーサー・フランクのいう物語とは何か中上健次を読む2・1 「中
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ブルーノの問題
外国文学故郷喪失者は言語の中でのみ生きることができるたとえどこにいようが故郷には決していないのだから 原書が刊行されてから二十数年が経過し、サラエヴォ包囲自体は過去の出来事になったかもしれないが、むろん優れた小説はこの程度の時間で古びるものではないし、そもそもユーゴスラヴィアの惨事と消滅そのものは過去の話であっても、同じような事態が日々世界で生じていることは言を俟(ま)たない。(柴田元幸)ヘモンがナボコフとのあいだに感じる親近感は語彙という面からくるものではなく、故郷を喪失した作家が共通して抱える「埋め
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フルトラッキング・プリンセサイザ
文学VRにAI、最新のテクノロジーを題材としながら、読後には人肌のような温みが残る。読者はきっと、作中人物たちに対して抱く自分の優しさに驚くだろう。それは視点やナラティブがつくり出す仮想現実的な効果であり、それこそが作者が小説に持ち込んだテクノロジーなのだ。(滝口悠生)情報と身体、科学と物語がますます複雑に交差し、いま「感覚の大気」が変動している。行方がわからないその変動を、この小説家は、現時点で生け捕りにしているかのようだ。(千葉雅也) 映像や3DCGを扱う制作プロダクションに勤めるうつヰの一日は