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いまを生きる論語 大人になるために読んでおきたい古典の教え
哲学/思想世界はもとより日本でも千年以上敬われ愛され続けてきた論語。読んでみると理想を掲げつつもまず現実的に行動することが善しとされ、それを実践した孔子は多くの弟子に慕われるリーダーだったことがわかります。その論語を現代に生きる書として解説しているのが本書です。現代に場面を置き、中学生でも読めるよう平易に書かれています。日本の古典に明るい岩崎先生の流麗な日本語も目に優しく、論語の硬質な漢文体と絶妙のバランス。このコントラストもお楽しみください。【目次】◉学而 第一学んで時に之を習う、亦た説ばしからずや。(
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月刊 ココア共和国 2021年12月号
詩/短歌/俳句毎月、読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいきます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされ、3月に受賞者を発表します。今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、高階杞一、中山俊一、能美政通、真土もく、茉莉亜・ショートパス、八城裕貴の8名。投稿詩傑作集として46名、佳作集には103名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、深いものだと感じてもらえる編集に努めます。【目次】野崎
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博物館の少女 怪異研究事始め
文学明治16年、文明開化の東京にやってきた、大阪の古物商の娘・花岡イカルは、親戚のトヨの用事で上野の博物館を訪れた際、館長に目利きの才を認められ、博物館の古蔵で怪異の研究をしている織田賢司(= 通称トノサマ)の手伝いをすることになる。トノサマの指示で蔵の整理を始めたイカルだったが、台帳と収蔵品の照合を終えた後、黒手匣(くろてばこ)という品物だけが何者かによって持ち去られたことが発覚した。いったい誰が、何の目的で盗んだのか? 隠れキリシタンゆかりの品とも噂される、この匣に隠された秘密とは?
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銀杏堂 スフィンクスのつめ
文学不思議な骨董品屋「銀杏堂」の女主人・高田さん買いつけに行っていたエジプトから帰ってきました。長年さがしもとめていた「スフィンクスのつめ」を暗闇のオークションで手に入れた顛末や、ピラミッドの中の「すごいこと」について話してくれました。
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あっしはもしもし湾にすむカメ次郎ともうします
文学カメ次郎は、旅で集めた貝ガラや石を使って、貝の笛から看板まで何でも作るのが得意なので、「カメ次郎商店」を開くことにしました。クジラ海にできた郵便局に頼んでチラシを配ってもらったのですが、何日たっても、一人もお客さんがきません。調べてみると、にせの「カメ次郎商店」が賑わっているではありませんか! どういうこと? 郵便局のオープン記念イベントも重なり、クジラ海は大賑わい。にせカメ次郎の正体は? 新しく登場のカメ次郎のおっかさんや妹のかめよも個性的です。
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土地の買い方
雑学/知識多くの方にとって人生で一番高い「買い物」である土地&マイホーム。住宅雑誌等の建築事例などマイホームの紹介・ノウハウ本は沢山ありますが、その土台である宅地の見方・考え方のご紹介はほとんど見かけません。現役の営業マンである著者が「売り側の視点」と「買う側の視点」からリアルな土地探しの考え方、注意点、心構えなどをまとめました。不安な「土地探し」のアドバイス本です。【目次】Ⅰ:土地探しの考え方 ・100%満足いく土地は出ません!他Ⅱ:土地を見るとき ・土地を実際見に行ってもこんな風に見ていませんか?他Ⅲ
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いいてんき
児童書日常的に使っている「いいてんき」ということばが伝える風景を虫やカエルの暮らしぶりのなかで見つめたお話です。「いいてんき」が意味する風景は、使う人によっても、使う場合によっても、そしてそのことばに込めた願いによっても異なります。ある人にとっては「雲ひとつない晴天」を意味し、あるときには「田畑を潤す雨ふり」を願うことばになります。価値観は人それぞれ。この本では、異なる価値観を虫やカエルたちの暮らしぶりに重ねて感じてもらえたら嬉しいです。【目次】いいてんきミニ生物図鑑
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サイゴンの昼下がり
文化/民俗1994年初めてベトナムを訪れた。悲惨な戦争の残骸を確かめに行くつもりだった。到着した深夜の闇に包まれたサイゴンはひっそりとしていた。そしてまだ暗い明け方、歓声で目が覚める。街頭の下、喜々として裸足でサーカーを興じる若者たち。そして訪れた朝のベンタイン市場。僕はベトナムが実は豊かな国で有ることを知った。本書(サイゴンの昼下がり)をきっかけに文章も書くようになる。小説「熱を食む裸の果実」講談社。ノンフィクション「ロバート・キャパ最期の日」東京書籍。横木安良夫。【目次】一・サイゴンの昼下がり二・メコ