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やってみた! いのちを守る64の防災活動 小学生の体験レポート+専門家のアドバイス
教育一般関西大学初等部6年生の児童たちは地域の方々と「災害被害≒0」を目指すためにはどうすればよいかを考え続け、たどり着いたのが自分たちが実際にやってみたリアルな防災活動の記録を本にして多くの人に知ってもらうことでした。テーマは、防災グッズの準備から、防災食・非常食をつくっての実食レポート、避難場所・避難所や地域の防災状況の確認に及びます。小学生の視点で検証した防災活動に専門家によるポイントアドバイスが加わり、学校での防災教育はもちろん、各家庭で「わが家の防災準備」にも役立つ一冊となっています。【目次】
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やつるぎ村 ——忘れたくない忘れられない物語
文学昭和30年代初め頃、小学生ゴロは両親や姉とともにやつるぎ村に暮らしていた。並外れてわんぱくなゴロは、いたずら好きな友だちやいとこ、人助けをいとわない愛情たっぷりの両親、そして周囲の村人たちがおこす事件に次々と巻き込まれていく。貧しい人も金持ちの人もみんなやさしかった。大人も子どももみんな役割を持って生きていた。家族そろってご飯を食べて、テレビもマンガも一緒に見ていた。60年前の日本の姿がよみがえる。ペーソスあふれる短編小説22編(テキスト11万字 挿絵67点)。【目次】プロローグ/世界の中心の文
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屋根裏の記錄
文学黒々とそびえ立つ山の麓にひそやかに眠っている島の南端S港の村。三百戸足らずの家々がかたまっていて、この真夜中に起きているのは宿屋と料理屋と駐在の赤い灯と、そして汽船宿だけである。それからもう一軒、飲食店「おきん」があった。コウはおきんの裏に立てましした四畳半の屋根裏の部屋で思春期をおくる。おきんと屋根裏部屋に出入りをする人たち。コウの記憶に消しがたい印象を残した数々の女たち。その一人にすま子も入っていた。
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「邪馬台国」と不弥(ふみ)国の謎 —倭人伝の国々の真実—
日本史一般これまでの論は邪馬台国を女王国と考え、邪馬台国を探し求めてきた。しかし、倭人伝には里数行程の最後の不弥国が女王国と書かれていた。邪馬台国は博多湾岸から有明海までを領土とする大国で、水行十日陸行一月とは郡から邪馬台国の北の海岸までの距離であった。国の中に国があり、邪馬台国の中に女王国と呼ばれた不弥国があり、女王国の所在地は佐賀平野の吉野ヶ里遺跡であった。解読した内容を「女王国より以北」「女王国の東」「倭地周旋五千余里」と比較するといずれの文にも一致し、倭人伝を正しく解読できたことが証明された。【目
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邪馬台国の研究 歴史工学に基づく魏志倭人伝の解明
日本史一般人類が山積する複雑な多くの問題に適切に対応し「持続的で幸福な社会」を実現して行くためには、歴史の真実を知り、日本文明の原点に立ち返って、新しい文明の在り方を模索する必要があります。一方、近年、科学技術の進歩により、遺伝子の解析、超音波による地中の探査、発掘物を分析するための諸々の手法が利用できるようになり、古代史の解明に科学的なアプローチが適用できるようになりました。筆者は、古代史の真実を解明するために有効な方法論として、「歴史工学」を開発しました。本書では、長い間、論争の的となっている魏志倭人
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山種美術館所蔵 速水御舟 作品集 Masterpieces of Hayami Gyoshū from the Yamatane Collection
絵画/作品集山種美術館の速水御舟コレクション全120点を掲載した完全保存版の作品集です。代表作《炎舞》、《名樹散椿》(いずれも重要文化財)をはじめ、《錦木》など初期の作品から《牡丹花(墨牡丹)》など晩年までの作品を、画家のことばと共に掲載。充実した内容となっています。国内外でも屈指の御舟コレクションの全貌を、この作品集を通してお楽しみください。全134頁/掲載作品全120点/2019年山種美術館発行【目次】第一章 画塾からの出発The Start: Out of Painting School第二章 古典へ
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山田洋次と寅さんの世界 困難な時代を見すえた希望の映画論
映画『男はつらいよ』という映画は、無縁社会、自殺社会、そして3・11などの困難な時代に、ひとつの希望を与えてくれるものであり、映画が社会と時代に対して、なんらかの力をもちうることを教えてくれる。【目次】第1章 解放された空間「とらや」第2章 小津安二郎を受け継ぐ山田第3章 『男はつらいよ』は《仮題》だった!第4章 大ヒット――リリー、そして吉永小百合も登場第5章 下町こそ故郷第6章 愛の変貌第7章 おさきにどうぞ第8章 『釣りバカ日誌』と寅さん第9章 無縁社会に抗して生きる寅
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山梨の古城
日本史一般朝日新聞山梨版に2011年4月から2013年9月にわたって連載された「城の歴史散歩」全100回を収録。歴史ロマンに満ちた興亡はもとより、個々の城の構造や特徴を日本城郭私学会会員の著者ならではの観点で解説している。城跡に残る土塁や空堀・堀切など、先人が築き上げた不振を想像しながらめぐるのが、城歩きの最大の魅力。現地の地図や写真もふんだんに掲載されており、ハイキングをする方にもおすすめである。【目次】■国中地域 /躑躅ヶ崎館、要害城、熊城、湯村山城、勝山城、右左口砦、金刀比羅山砦、平瀬烽火台、川田館
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山を越え渓を渉る
詩/短歌/俳句著者十代半ば過ぎからの、六十年を越える思念と文筆作品、とりわけ短歌・長歌を主体とした歌集、ならびに禅僧中川正壽の仏道に関する随想録。海外における仏教実践者としての現代日本仏教に対する鋭い視線を真摯に語る「人間だから坐禅する」の教えは、現代の悩める日本人の導きになるだろう。また時に赤裸々な恋の思いの表出が、著者のまっすぐな生き方と人生論を力強く語っている。短歌・長歌と仏道への不断の精進を柱とする、稀有なる一冊!【目次】第一部 禅すれすれ(中川正壽随想録)第二部 相聞の章(思い人との交換メールと短歌