販売終了
作品説明
黒岩涙香は『レ・ミゼラブル』という大河小説から、戎瓦戎(原作ではジャン・バルジャン)、蛇兵太(ジャビール)、手鳴田(テナルディエ)という3人の個性的な男の絡み合いと対決をストーリーの主軸として浮かび上がらせている。さらに注目すべきは涙香によって再創造された手鳴田の人物像である。戎瓦戎にまつわるすべての真相がこの悪党によって明らかにされていく最後の場面の訳文は冴えわたり、涙香が編み直したこの物語を、手に汗握る緊張度を持続したまま終結にまで導く。
【目次】
(七十)本田円(ほんだまるし)
(七十一)父と子
(七十二)本田守安(ほんだもりやす) 一
(七十三)本田守安(ほんだもりやす) 二
(七十四)ABC(アベセ)の友
(七十五)第一、第二の仕事
(七十六)異様な先客
(七十七)青年の富
(七十八)公園の邂逅(めぐりあひ)
発売日:2024/12/20
出版社:株式会社はる書房