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作品説明
黒岩涙香は『レ・ミゼラブル』という大河小説から、戎瓦戎(原作ではジャン・バルジャン)、蛇兵太(ジャビール)、手鳴田(テナルディエ)という3人の個性的な男の絡み合いと対決をストーリーの主軸として浮かび上がらせている。さらに注目すべきは涙香によって再創造された手鳴田の人物像である。戎瓦戎にまつわるすべての真相がこの悪党によって明らかにされていく最後の場面の訳文は冴えわたり、涙香が編み直したこの物語を、手に汗握る緊張度を持続したまま終結にまで導く。
【目次】
(四十三)むかし話
(四十四)再度の捕縛、再度の入獄
(四十五)獄中の苦役
(四十六)老囚人の最後
(四十七)X節(クリスマス)の夜 一
(四十八)X節(クリスマス)の夜 二
(四十九)X節(クリスマス)の夜 三
(五十)X節(クリスマス)の夜 四
(五十一)X節(クリスマス)の夜 五
(五十二)X節(クリスマス)の夜 六
(五十三)X節(クリスマス)の夜 七
(五十四)客と亭主(あるじ) 一
(五十五)客と亭主(あるじ) 二
(五十六)客と亭主(あるじ) 三
(五十七)抑(そ)も此老人(このらうじん)は何者
発売日:2024/12/20
出版社:株式会社はる書房