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作品説明
黒岩涙香は『レ・ミゼラブル』という大河小説から、戎瓦戎(原作ではジャン・バルジャン)、蛇兵太(ジャビール)、手鳴田(テナルディエ)という3人の個性的な男の絡み合いと対決をストーリーの主軸として浮かび上がらせている。さらに注目すべきは涙香によって再創造された手鳴田の人物像である。戎瓦戎にまつわるすべての真相がこの悪党によって明らかにされていく最後の場面の訳文は冴えわたり、涙香が編み直したこの物語を、手に汗握る緊張度を持続したまま終結にまで導く。
【目次】
(一)一人(にん)の旅人(りよじん)
(二)其家(そのいへ)を窺(のぞ)き初めた
(三)高僧と前科者
(四)銀の皿と、銀の燭台(しよくだい)
(五)神の心と云ふ者だ
(六)寝台(ねだい)の上に起直(おきなほ)り
(七)社会(しやくわい)の罪
(八)恍(くわう)とした見惚(みと)れた
(九)恐る可き分岐点(ぶんきてん)
(十)愚と云はふか、不幸と云はふか
(十一)甚(ひど)いなア、甚(ひど)いなア
作品案内/村瀬巷宇
発売日:2024/12/20
出版社:株式会社はる書房