千代田区一番一号のラビリンス【電子改訂版】
文学 2420円販売終了
作品説明
主人公のドキュメンタリストは、天皇の生の言葉を引き出したいという熱情に突き動かされ、象徴天皇制の本質に迫る番組企画を立ち上げた。
そして、ついに企画実現の突破口を探り出す!
平成の世。天皇ご夫妻の日常生活をドキュメンタリー作品
として記録したい。ある映画監督の宿願をこの物語に託す !
【目次】
プロローグ「タヌ吉はまた別よ」
1 日比谷通りの交差点「今の天皇に似ている人か」
2 ブリトーとランチ「穢れが感染るから」
3 信号はいつも青「もちろん理由は知っています」
4 実家に掲げられた写真「だから燃えるゴミよ」
5 御所のラビリンス「ちょっと様子を見てこない?」
6 デートの夜「性欲はあるの?」
7 床の穴「触らなければ扉を開けられない」
8 憲法一条「おまえはこの企画の提案者じゃないか」
9 再会「ごたごたうるさいよ」
10 タブーを撮る「断言するけど数字は絶対にいい」
11 百十三年目の直訴状「つまりメイキングを軸にする」
12 隣室のゴソゴソ「私たちは何の音を聞いたのかしら」
13 一般参賀「あなたは秋篠宮殿下かしら」
14 過程を撮る「愛されているよ」
15 阻もうとする人たち「だからタブーなんだよ」
16 一般参観の午後「ケガレ思想だと思うよ」
17 会えるかもしれない「だからご会釈願うだってば」
(株)現代書館
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