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作品説明
黒岩涙香は『レ・ミゼラブル』という大河小説から、戎瓦戎(原作ではジャン・バルジャン)、蛇兵太(ジャビール)、手鳴田(テナルディエ)という3人の個性的な男の絡み合いと対決をストーリーの主軸として浮かび上がらせている。さらに注目すべきは涙香によって再創造された手鳴田の人物像である。戎瓦戎にまつわるすべての真相がこの悪党によって明らかにされていく最後の場面の訳文は冴えわたり、涙香が編み直したこの物語を、手に汗握る緊張度を持続したまま終結にまで導く。
【目次】
(十二)華子
(十三)小雪
(十四)斑井(まだらゐ)の父老(ふらう)
(十五)蛇兵太(じやびやうた)
(十六)星部父老(ほしべふらう)
(十七)死でも此御恩は
(十八)夫が無くて児供(こども)が
(十九)責道具
(二十)畜生道に落ちた
(二十一)警察署
(二十二)市長と華子
発売日:2024/12/20
出版社:株式会社はる書房