羊たちの沈黙は、なぜ続くのか? 私たちの社会と生活を破壊するエリート民主政治と新自由主義
政治 2420円販売終了
作品説明
過去数十年間に民主政治はかつてないほどに空洞化した。市民の指導理念は政治的に無感覚・無関心な消費活動に変貌した。選挙は、根本的な政治の問題にとって、もはや意味をなさなくなった。重要な政治的決定は、政治・経済エリートによって下される。エリートによる支配がもたらす環境、社会、人間心理への破壊的影響は、ますます我々の社会と生活基盤を脅かしている。本書は、このような教化の仕組みを解き明かし、歴史的底流とともに多方面にわたる心理的洗脳の手法に対して、我々の眼を開いてくれる。
【目次】
目次
序章
第一章 なぜ羊たちは沈黙を続けるのか?--最悪の戦争犯罪とモラルの毀損は、いかにして人々の目と意識から隠されるか?
第二章 権力エリートは民衆を恐れている。--ソフトパワーの手法によるデモクラシー・マネジメント
第三章 新自由主義の洗脳--あるネット新聞とのインタビュー
第四章 「土地を所有するものこそ、その土地を統治すべし」--デモクラシー回避の手段としての代議制デモクラシー
第五章 マスメディアによる洗脳--イェンス・ヴェルニケ(ジャーナリスト)との対話
第六章 「迷う群衆」をいかに自分たちの軌道に乗せ続けるか--公共の議論の場を制限し、異論を排斥する
第七章 中道という幻影--カルテル政党--連邦議会選挙
第八章 人種差別、資本主義、そして「支配者たち」の価値共同体
第九章 デモクラシーと白色拷問--拷問の不可視化への心理学の貢献
参考文献、人名索引
解説 水野和夫
特別寄稿 アーサー・ビナード
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