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里見家の宝をさがせ!
文学茅ヶ崎にくらしていた杏珠は、千葉県市川の古いお屋敷にひっこしてくる。その家には三つの家訓が伝えられていた。 ひとつ。菊を植えるべからず。 ふたつ。日光に行くべからず。 みっつ。家宝を売るべからず。家宝がなにかは、だれもしらないのだという。お屋敷の前の持ち主、千鶴子さんと親しかったというなぞの美少年(?)陸は、それが『南総里見八犬伝』で有名な千葉の大名、里見家の家宝ではないかという。杏珠は、陸とともに、お宝をさがしてみることに!
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壇ノ浦に消えた剣
文学里見家の宝を発見して、有名になったアンとリックのもとに、アンの母親・紗和の交際相手・伝兵衛から宝さがしの依頼がまいこむ。それは、九州の唐津にいる伝兵衛の幼なじみ・誠からのもので、そのむかし水軍・松浦党が源平合戦の壇ノ浦の戦いで、海から引き上げどこかにかくしたという、伝説の剣・草薙剣をさがしてほしいのだという・・・。
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鹿鳴館の恋文
文学イギリスからの留学生ボビーが、アンの家に見学にやってきた。ボビーのひいひいおじいさんは、外交官秘書として明治時代の日本にきて、鹿鳴館で、ある女性と恋におちたらしい。アンとリックは、その女性・スズコのなぞをとくのに、協力することになる。ファッション大好きでセンス抜群なアンと、クールな歴史マニアのリック、性格が正反対の2人が活躍する歴史ミステリーシリーズ第4弾!
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くたかけ
文学海辺の町に暮らす三世代の女たち。一家にからみつく奇妙な男。男の持ち込んだ三羽の鶏。彼は宗教者か犯罪者か。家族のねじが狂い始めて。―ゆるやかに解体される家族の物語。おとうさん、おかあさんのいないせかいじゆうで、ひろびろとして、あたまのうえに真っ青な空がある好きなところへ、いつでもいけるかえってこなくていい死んでしまってもいいもうだれも、ほんきでわたしを待っていない季刊文科連載作、待望の単行本化!【目次】1 麦と佐知2 蟹が泡を吹く3 赤ネズミ4 帯の声5 運動会6 芋 虫7 ダルマさんが転んだ8
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支店長、大変です!
文学【地銀舞台の人間ドラマ】 とある地方銀行の「泉が森支店」を舞台にした短編小説集。支店長村上銀太の目を通して行員たちの日常がユーモラスに描かれている。 第25回日本自費出版文化賞特別賞受賞。 ―とても面白く楽しんで読んだ。(中山千夏選考委員) 第15回いわき民報ふるさと出版文化賞特別賞受賞。 ―読み出すと心が釣り込まれる。(選考委員長) 第42回吉野せい賞奨励賞受賞作品収録(エピソードⅢ)。 【目次】 エピソードⅠ【アホのナカダテ】 エピソードⅡ【荒川陽子】 エピソードⅢ【
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A White Saint
文学A moving story that looks at the death of the beloved dogs. The sudden death of a beloved dog, Spitz. The natural death of an old beloved dog, Shiba Inu. The regret of the owner who accidentally shot his hunting dog.
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月刊 ココア共和国 2023年2月号
詩/短歌/俳句毎月、読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいきます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされ、3月に受賞者を発表します。今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、佐々木英明、海東セラ、エキノコックス、森崎葵、能美政通、菅沼きゅうり、伊藤テル、真土もく、の10名。投稿詩傑作集として42名、佳作集には101名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、深いものだと感じてもらえる編集に
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愛しいあなた
外国文学何を書くか、どうコラージュするのか、その細かな取捨選択に宿る煌めき。読みながら、自分が出会ってきたあらゆる愛しい人を思い浮かべたけれど、読み終える頃にはこの小説が、愛しいあなたになっていた。――金原ひとみ(小説家)子供が欲しい。でもそれってホルモンのせい? でも、過ぎてしまえばそれでいいなんて私は思わない…「愛しいあなた」。私は年上の人しか好きになれないんです。父の秘密と私の恋…「失明」。台湾の現代女性の愛と痛みを衝動的に描いた短編小説集10編。【目次】愛しいあなたプレゼントものにできないマシュ
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冥王星より遠いところ
外国文学どんなに大切な時間も、やがて忘れ去られてしまう——この小説の語り手はその運命に本気で抗おうとする。「惑星X」の存在を信じ続けた天文学者と同じ、狂気と紙一重の切実さで。モザイクのように繫がる過去と未来、現実と虚構が、日本を越え、アメリカも越えて、遠く太陽系の果てに新しい地平をつくる。――滝口悠生(小説家)文学キャンプ出身の「七年級」作家・黄崇凱、日本で初めての単行本。台湾における尊厳死問題を示唆した長編デビュー作。【目次】12345678910遠いニッポン 黄崇凱訳者あとがき