神仏習合と日本の心 神仏習合史観の試み
宗教/仏教 550円販売終了
作品説明
日本は自然の恵みが偉大であり、それへの感謝と崇敬が、神道の教えとなった。自然にはぐくまれた「和」の思想が仏教と習合していく様相を、縄文より、近現代まで探っている。日本の国は<神>と<仏>の二つの教えが習合しながら、朝廷や公家、そして武家の指導階層の理念となり指針となって、国の方向付けをしてきた。庶民も神仏習合の信仰のもとにその心を育み、精神性を培ってきた。異質ではあるが、多神教である神道と仏教の習合の試み、庶民の信仰の受け入れ方に、文明や宗教間対話の可能性を見ることができると思う。
【目次】
テ-マ「神仏習合と日本の心」神仏習合について語る前に―序に代えて
習合の意味
第1章縄文弥生から古墳時代 三内丸山遺跡にみる縄文人 弥生から古墳時代の日本と信仰
第2章東西の文化交流と神道の形 埴輪の人物像から見る、東西の文化交流 仏教の受け入れ方は
第3章修験道とは 神仏習合としての修験道の成立 現代に生きる山岳信仰の聖地
第4章平安仏教に見る神仏習合 本地垂迹の論理
第5章鎌倉時代の神道 信仰の興隆 惣村の成立と神社信仰
第6章鎌倉仏教に見る神仏習合の様子 禅宗と共にやってきた儒教思想
第7章おもてなしの文化が生まれる 華道(生け花)の歴史
第8章権力の支配機構に組み込まれる 神道思想主流の時代 日光東照宮に見る神仏習合
第9章民衆の自立を促す宗教 加賀の一向一揆
第10章仏教から独立していく神道 思想興隆の時代
第11章明治政府の神仏分離令の実際 神仏分離とは フェノロサ
第12章神仏習合思想の復活とその役割 日本の習俗、協力関係を破壊 終わりに―神仏習合史観の試み
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