書影

寡黙なる饒舌 建築が語る東京秘史 [電子改訂版]

若山滋 エッセイ 1870円

販売終了

作品説明

東京駅が皇居を向いて建設された理由など建築と権力の関係や、明治期に活躍したジョサイア・コンドル(ニコライ堂、帝室博物館、鹿鳴館などを設計)やフランク・ロイド・ライト(東京帝国ホテル、自由学園などを設計)などの外国人建築家とその弟子たちの手による建築物の紹介、そして辰野金吾や安藤忠雄、村野藤吾、篠原一男などの建築家の作風や建築観を詳解する。
軽くするすると読める筆致ではあるものの建築家ならではの鋭い視点が興味深く、知的好奇心を刺激される。建築家・東京大学特別教授 隈研吾氏推薦。

【目次】
Ⅰ・天皇の街
東京駅――天皇の可視化
第一生命ビル(GHQ)――大屋根の権力・列柱の権力
築地本願寺――日本とギリシャ・快男児たちの気宇壮大
岩崎邸――華麗なる西洋館・その光と陰
ニコライ堂――ビザンティン文化の窓
漱石という建築――赤煉瓦のメランコリー
――戦争は人を生む――

Ⅱ・モダニズムとテロリズム
日本工業倶楽部会館――モダン・アーキテクチャーと團琢磨暗殺
自由学園・明日館――ライトの遺品・自由が輝いていたころ
鳩山一郎邸――政治史に残る友愛と野人の巣
東京ミッドタウン六本木――大名屋敷が「街中街」をつくる
朝香宮邸(東京都庭園美術館)――宮家のアール・デコはモダンの桂離宮
帝室博物館(東京国立博物館)――天皇の家には宝物がない
――「壁と都市」の文化・「屋根と家」の文化――

Ⅲ・槌音ひびく
吉田茂邸――戦後日本の方向を決めた「大磯もうで」
聖アンセルモ目黒教会――ボヘミアンが共鳴した木造文化
国立西洋美術館――巨匠ル・コルビュジエの苦悩と呪縛
東京文化会館――モダニズムに筋をとおす
国立代々木競技場――国家の建築家・丹下健三
パレスサイドビルディング――かつて工業は美であった
――風土と建築と文化の地理学――

Ⅳ・世界の「やど」へ
雷門と日本橋――哀しみの底流・脱自動車都市へ
目黒区役所(旧千代田生命ビル)――村野藤吾・時代遅れが時代を超える
安藤忠雄の「壁」――地球に刻印した男
トッズ表参道店――伊東豊雄・風の建築家
すみだ北斎美術館――北斎の天分・妹島の天分
東京工業大学博物館百年記念館――篠原一男・疾走する孤高
――「家」制度の住まい・「やど」逸脱の住まい――

エピローグ・もう一つの世界都市として

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発売日:2021/01/29
出版社:ボイジャー・プレス
(株)現代書館

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