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作品説明
日々の労働と都市で生きる者の日常。他人からすればどうでもよいかもしれない、ただ、見過ごせないことやもの。
静かな内省を基底におきながら、希望と祈りが自然とわきあがる。
現代歌人協会賞を受賞した第一歌集、待望の新装版!
【収録歌より】
たんぽぽの河原を胸にうつしとりしずかなる夜の自室をひらく
口内炎は夜はなひらきはつあきの鏡のなかのくちびるめくる
少しひらきてポテトチップを食べている手の甲にやがて塩は乗りたり
湯船ふかくに身をしずめおりこのからだハバロフスクにゆくこともなし
わが胸に残りていたる幼稚園ながれいでたりろうそくの香に
【目次】
目次
Ⅰ
たんぽぽ
首のちから
窓、その他
麒麟の画像
白夜
速度にすぎず
眩暈
ハバロフスク
髪飾り
砂の風葬
まなざし
はるなつあき
日記にしるす
ごちそうの夢
だれのためでもなくて
手袋
噴水
かたばみ
花模様
Ⅱ
コラール
夏はみな
グラジオラス
苺
小籠包
ひよこ鑑定士
リネン室
反芻
虚空に座る
割れもの
なっちゃんは今
錯誤
水際の胸
一万枚の窓
どくだみ
人体模型
毛布
電話ボックス
無辺
エラー
檻
泥
Ⅲ
かまきり
くりかえし
ひるがお
いちまいの光のようなもの
冬のこと
アパートのゼラニウムのベランダの降りそそぐ生活感のために
あとがき
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発売日:2025/09/12
出版社:書肆侃侃房
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