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ロシアフォルマリズム 受容論 読者反応論 論文集Ⅳ

AKIMOTO 哲学/思想 858円

販売終了

作品説明

[プロローグより抜粋]文学の講義を聴き、あるいはテストを受け、それらが歴史なのか、伝記物なのか、心理学なのか、度々混乱してしまいました。その都度、文学テクストの言葉を通じて発現する多彩なイメージや香りを黙殺し、作品やジャンルに対する期待値を封印の上、文章芸術を強引に論説に鋳直さなければなりませんでした。(中略)求心的・排他的な読解法・教育法が、多くの読者を国語嫌いにしてきたのかもしれません。(中略)シクロフスキーの囁きは、まるで進軍ラッパのように聴こえました。「わたしは、文学理論における内的な法則を研究している。紡績工場の場合で言えば、世界の綿花市場やトラスト政策ではなく、糸番号や糸の仕様・性能だけに関心がある。」(中略)夥しい数の言葉は一見無意味に見えても、意味形成(テーマ構成)を阻害することで、力強く芸術域(超意味相)を形成しているとの弊論に至りました。(中略)対立二項への仕分(解釈)を困難にし、読者を超意味の方角に導く阻害素(同語反復、背景描写、部分描写、異化、空所・不確定箇所・多層化)が読者を惹きつけ、文章芸術の要諦・屋台骨となっていることも分かってきました。(後略)

【目次】
目次
プロローグ
ロシアフォルマリズム(テクスト理論)の 文学作品解釈
への応用
超意味相と意味形成相(解釈)との乖離に かかる考察 ~
蜂飼耳(2008)「ほたるいかに触る」 のテクスト分析及び
読者反応を通じて~
文学作品の冒頭文読解(冒頭推釈)と期末テスト成績の
相関にかかる試論
藤城清治作品とテクストにおける前景と後景

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発売日:2024/07/05
出版社:テクスト理論研究センター

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