ウェルカム!ビートルズ特集

東芝の社史を追いながら、「レコードを売ってくれる」ビジネス対象としてのビートルズ像。この意外な距離感は新鮮であった|「レコード・コレクターズ」2018年6月号 石坂範一郎はじめ、来日公演成功のため奔走した人々の人間ドラマとしても読み応えがある|「讀賣新聞」2018年5月16日夕刊
ビートルズ来日をめぐる人間ドラマ

ウェルカム!ビートルズ1966年6月に来日し、日本武道館で公演を行ったザ・ビートルズ。それから程なく彼らはライブ活動を終息させます。すなわちビートルズを日本に招聘できる、ただ一度のチャンスでした。
1955年、東芝の小さな事業部として発足した東芝レコードに立ち上げから関わり、幾度の危機を乗り越えて日本を代表するレコード会社へと発展させた石坂範一郎。来日公演が実現した陰には、彼をはじめとしたビジネスマンたちの尽力があったのです。
エンタメステーションにてその過程を丹念に追った佐藤剛の連載が、『ウェルカム!ビートルズ』という書籍になりました。

第一部をすべて公開!
立ち読み版は全五部のうち第一部を、すべてお読みいただけます。

発売日:2018/06/20

著者は作家・音楽プロデューサーの佐藤剛

佐藤剛音楽プロデューサーとして甲斐バンド、THE BOOMなどを手がけ、作家として『上を向いて歩こう』(岩波書店)、『美輪明宏と「ヨイトマケの唄」天才たちはいかにして出会ったのか』(文藝春秋)などを上梓している。

好評連載中『阿久悠と歌謡曲の時代

ビートルズ初のデジタル出版があった!

ビートルズのA Hard Day’s Nightをデジタル出版した……ウソだろ、そんなの誰がやったの? きっとそう思うのではないでしょうか。私たちです! 私たちボイジャーは1992年、A Hard Day’s NightをCD-ROMで発売した会社です。ここに示すのは当時出版されたパッケージとCDの姿です。

ボイジャーが発売したCD-ROM「A Hard Day’s Night」
■『A Hard Day’s Night』CD-ROM版

そもそもどうしてボイジャーがビートルズなんてできたのか? たどれば一枚のレーザーディスクに行き着きます。映画の米国でのレーザーディスク(LD)化権をボイジャーはプロデューサのウォルター・シェンソン(Walter Shenson)から得ていたのです。デジタル化の説得はまるで通じませんでしたが、ウォルター・シェンソンは私たちのあまりの必死さに、LDの権利期間内に限るという条件で、まだ魁であったマルチメディア化の許諾をボイジャーにしたのです。

LDは完全な映画ひとコマの静止画像を得ることができたので、その静止画像からひとコマひとコマ取り込みが試みられ、1秒間24コマで走っていくデジタル映像が仕上げられたのです。小さなサイズだったとはいえ、LDの静止フレームから導かれる驚くほどのキレイな動画像がCD−ROMに再現されました。

■当時制作されたプロモーション動画

ビートルズですょ! 今から26年前のことですょ! 私たちボイジャーはビートルズと縁浅からぬ黎明期のデジタル出版社だったわけです。こんなこと後にも先にもありません。何も分からぬドサクサに一輪咲いた徒花のごときものでした。世の中に出たのはほんの2年間。それ以降プッツンで市場からは消えました。手元に残ったものでさえ、今や見るOSもハードもありません。夢も志も、注ぎ込まれた人の努力も、ことごとく雲散霧消してしまいました! デジタル出版の歴史を振り返るとこんな実話もあったのです。1992年にはボイジャー・ジャパンも設立スタートしました。私たちはまさにビートルズの “A Hard Day’s Night” とともに始まったのです。

今日、私たちは再びビートルズを取り上げるデジタル出版をみなさまにお届けします。1966年、ビートルズが来日し武道館での公演が行われた、その背景に動いたビジネスマンの姿を追いかけたドキュメント、佐藤 剛著『ウェルカム!ビートルズ』です。どうぞご期待ください。

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