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午後のコーヒー、夕暮れの町中華
エッセイ街歩きエッセイスト「かもめと街 チヒロ」が、東京の店の情景を描く。浅草、上野、日本橋、銀座、新橋、神保町、秋葉原――東京下町エリアを中心とした全61店【目次】揚げたてのチキンバスケット ― 銀座ブラジル 浅草店(浅草)夢うつつの空間で、クリームソーダ ―丘(上野)はじめまして、黒い天丼 ― 天ぷら 中山(日本橋)平日のサラリーマンとポンヌフバーグ ― カフェテラス ポンヌフ(銀座・新橋)喪失と再生のグラタントースト ― カフェトロワバグ(神保町・神田)
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台湾・イスラエル・ウクライナのいま、そして日本のゆくえ トランプ政策、ウクライナ戦争、イスラエル問題を聖書が解き、日本2000年史と未来を結ぶ光のことば
エッセイトランプの対中政策、プーチンのウクライナ侵攻、イランの関与するパレスチナ問題。一見無関係に見える出来事も、聖書の視点で見れば一つの流れとして理解できる。中国の『一帯一路』は“すべての道はローマに通ず”の現代版。やがて中国への権力集中は台湾統一と世界の共産化につながる危険をはらむ。台湾に暮らす日本人の視点から、戦後八十年の反共と戦前の日台の絆を振り返ると、日本が失った心を取り戻す鍵がそこに見えてくる。二千年の歴史を踏まえ、日本の未来を切り開くための『地政学の取扱説明書』である。【目次】1 世界の天
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あおむけの踊り場であおむけ
詩/短歌/俳句第1回CINRA Inspiring Awards穂村弘賞受賞!「未知の言語体験によって、生まれた時から見慣れてきたはずの世界がまったく新しい表情を見せてくれる。日本語検定一級の宇宙人が書いた短歌を連想しました」(穂村弘さん)第4回笹井宏之賞大賞受賞!自分のからだのなかに未知の窓がいくつも開くような独特の感覚にうろたえる。大胆につかみだされる言葉の弾力と透きとおって不穏な世界に惹きつけられる。━━━━大森静佳(栞文より)ここにある歌たちの静かで、人けを離れて、体と身の回りをあらためて見直すような
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クラクフ・ゲットーの薬局
外国文学1941年3月から43年12月まで設置されたクラクフ・ゲットー。その地で薬局を営むポーランド人の著者は、退去命令に従わず居座り、ユダヤ人への支援者、ナチの暴虐の記録者として2年半を過ごす。本書はその克明な回想録である。※本書は、大月書店刊『クラクフ・ゲットーの薬局』の電子書籍版です。【目次】初版まえがき第二版まえがき第一章ゲットーの設置と編成―新しい生活―新しい知人たち第二章比較的平穏だった日々―最初の移送行動―ドイツの秘密諜報機関員―九四二年六月二日から四日にかけての移送行動第三章陸軍中尉ブス
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窓、その他
詩/短歌/俳句日々の労働と都市で生きる者の日常。他人からすればどうでもよいかもしれない、ただ、見過ごせないことやもの。静かな内省を基底におきながら、希望と祈りが自然とわきあがる。現代歌人協会賞を受賞した第一歌集、待望の新装版!【収録歌より】たんぽぽの河原を胸にうつしとりしずかなる夜の自室をひらく口内炎は夜はなひらきはつあきの鏡のなかのくちびるめくる少しひらきてポテトチップを食べている手の甲にやがて塩は乗りたり湯船ふかくに身をしずめおりこのからだハバロフスクにゆくこともなしわが胸に残りていたる幼稚園ながれいでた
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緑の祠
詩/短歌/俳句「新鋭短歌シリーズ」での初版刊行からちょうど10年。『緑の祠』以後の作品を増補し、五島諭の全短歌作品を集成した一冊。 「『緑の祠』に、高校の教員になったばかりのころの作品を加えた今回の改訂をもって、短歌の近くに身を置いた時代に、一区切りついたと感じている」(新装版のあとがきより) 【収録歌より】ミュージックビデオに広い草原が出てきてそこに行きたくなった物干し竿長い長いと振りながら笑う すべてはいっときの恋怪物もきれいなほうがいいなあと夕陽に向かってかざす羽箒身の丈に合わない品はかなしむに足る身の
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乱反射
詩/短歌/俳句現代短歌新人賞と駿河梅花文学賞をW受賞し、映画化もされた小島なおの第一歌集が新装復刊。 【収録歌より】こころとは脳の内部にあるという倫理の先生の目の奥の空もう二度とこんなに多くのダンボールを切ることはない最後の文化祭講堂で賛美歌うたう友達のピアスの穴を後ろから見る噴水に乱反射する光あり性愛をまだ知らないわたしなにもないこともないけどなにもない或る水彩画のような一日【目次】目 次緑の祠サウンドトラック小説ゴーヤを植えたあした晴れたら夕日へ天狗蝶、捕まえました身の丈〈i〉をめぐって同時通訳パイロット
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ピンクの車いすを街の風景に
エッセイ今、少し疲れているあなたに、手に取って読んでほしい。頑張らない生き方を、私は応援したい。だって、あなたはずっと頑張ってきたんだから。第21回日本自費出版文化賞「個人誌賞」受賞作品! 母は、高校生になった私に言った。「永久子には永久子の人生がある。ママにもママの人生がある。永久子はいつかは一人で生きていくの。」その時の私には、母の言葉の真意がまだわからなかった。母が目指したものは、障害のある我が子の自立ではなく、障害のある私からの、“母の自立”だった。18歳で家を出て、大学時代に社会福祉士の国家資
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月刊 ココア共和国 2025年9月号
詩/短歌/俳句毎月読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされ、3月に受賞者を発表します。今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、森崎葵、恵矢、むきむきあかちゃん、トウソクジンの6名。投稿詩傑作集として52名、佳作集には79名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、深いものだと感じてもらえる編集に努めます。【目次】今月の1行 - 木盾楯秋亜綺羅 -
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不愛想な治療士は初恋の幼なじみを逃がさない ルーニカノベルス
ライトノベル街の工房で働くヴィオリーナは、成人を目前にして、ある悩みを抱えていた。亡き父の弟子であり、密かに想いを寄せてきた異民族の青年ルシエルとの関係についてだ。彼は軍の優秀な治療士として活躍する一方、家事能力がなく、部屋はいつも散らかり放題。そんなルシエルの世話を焼くことで特別な繋がりを保ってきたが、彼からは妹以上に見られていないとも感じていた。いい加減、彼から離れなければと思うヴィオリーナは、知り合いの男性の誘いを受けて食事に行くことにしたのだが――。そのことを知ったルシエルが、これまで見せたことのな