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私と鰐と妹の部屋
文学妹の右目からビームが出て止まらない。薔薇園にいくと必ず鰐がいた。眠たくて何度も泣いた。紙粘土で上司たちの顔をつくった。三人でヤドカリになった。サメにたべられて死にたいだけの関係だ。あたらしい名前がいる。おばけになっているときはなにも話してはいけない。肩車をした拍子に息子の股間が私の首にくっついてしまう。隠れ家的布屋さんは月に進出している。私は忍者で、すごいのだけれど、あんまりみんな信じない。【目次】ビームムキムキものを溶かす汗世界ブランコ選手権こどもの部決勝戦へそのゴマ狼1骨とテレビに出たかなで
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閉ざされた宇宙2062年
エッセイ激甚環境破壊と宇宙開発競争がもたらす絶望の近未来、宇宙ゴミ掃除班が目撃する21世紀最後の怪獣は、七草博士が生み出した益虫だった。怪獣発生プロセスを描いた異色の短編ファンタジー。【目次】閉ざされた宇宙 シン・ジェネシス 死海の益虫
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ふしぎ駄菓子屋 銭天堂17
文学研究所を失い傷を負った六条教授は、蔵木という男を使って、紅子を苦しめるあらたな計画をたてる。かつて蔵木は銭天堂の駄菓子を食べ、他人からかくれた才能を見出せる能力をもつ男だった。しかし、計画は思わぬ方向に展開する。<以下詳細(ウェブ掲載NG)>研究所を失い傷を負った六条教授は、蔵木という男を使って、紅子を苦しめるあらたな計画をたてる。かつて蔵木は銭天堂の駄菓子を食べ、他人からかくれた才能を見出せる能力をもつ男だった。蔵木は銭天堂から「チュチュットチュ-インガム」を買った滝宮翔を利用する。滝宮に銭
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ヨーゼフ・ロート ウクライナ・ロシア紀行
外国文学カフカと同じ時代を生きたオーストリアの文豪ヨーゼフ・ロートが、作家・記者の目で観た東欧諸都市の景観と人々の暮らしを独特のスタイルで書き綴った魅力あふれる紀行文で、未発表のまま残されていたウクライナとロシアの旅の報告から、珠玉の17篇を収録。【目次】一 東からの便り+D26:G26新流行 ウクライナ少数民族 リヴィウ 障害者の葬列二 ロシアの風景 トコジラミと過ごした夜 レニングラード三 ソビエトの現実 国境のネゴレロイエ モスクワの亡霊 ヴォルガ川をアストラハンまで アストラハンの不思議 カフカ
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月刊 ココア共和国 2022年4月号
詩/短歌/俳句毎月読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいます。4月号は2021年度に寄せられた投稿作品から選考した第7回YS賞、第2回秋吉久美子賞、第2回いがらしみきお賞の受賞特集号となり、増ページで発行です。受賞者3名の発表と受賞第1作、秋亜綺羅、佐々木貴子、秋吉久美子、いがらしみきお、齋藤貢による選考過程を掲載。さらに投稿詩傑作集42名、投稿詩佳作集94名の詩人が登場します。詩は楽しくて深いものだと感じてもらえる編集に努めています。【目次】夏目知佳
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永遠の家
外国文学芸術の破壊と再創造をめざすスペイン文学の奇才が綴る〈虚空への新たな跳躍〉を試みる腹話術師の悲しくも可笑しい幻想的連作短編集。【目次】ぼくには敵がいた別の怪物お払い箱底流古い連れ合いぼくが願っている死に方カルメン展望台の塔お話の効果師のもとを訪れる下着のままの逃走永遠の家解説
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惨憺たる光
外国文学苦しみが癒えることはなく、孤独を抱え、それでも、日々、生きていかなければならない。光と闇、生と死。心は彷徨いながら揺れ動く。心のよるべなさを丁寧に掬いあげた初邦訳作家の短編集。【目次】ストロベリーフィールド 時差 夏の正午 初恋 中国人の祖母 惨憺たる光 氾濫のとき 北西の港 途上の友たち 国境の夜著者あとがき 訳者あとがき
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父の時代
外国文学社会主義運動に奔走し、激動の時代を駆け抜けた父の像をさまざまな人々の証言をもとに綴った自伝的小説。戦前から戦後にかけて、息子の記憶を通して描く「父の時代」の詳細な記録。現代の韓流ブームという輝かしい文化の背景には、植民地時代、独立後の混沌とした政局、朝鮮戦争、李承晩政権による保導連盟虐殺事件、民主化運動など、激動と苦難に満ちた歴史があった。この小説は、作者が経験した時代と父についての記憶を、虚構を交えながら語ることを通して、韓国の激変の歴史を淡々とした文体で描いている。(訳者あとがきより)【目次