-
月刊 ココア共和国 2025年10月号
詩/短歌/俳句毎月読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされ、3月に受賞者を発表します。今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、真土もく、才木イチロウ、トウソクジンの5名。投稿詩傑作集として53名、佳作集には87名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、深いものだと感じてもらえる編集に努めます。【目次】今月の1行 - 三刀月ユキ秋亜綺羅 - 現代
-
幸運であるトムとセセリチョウの世界
詩/短歌/俳句たとえ大きなものになれなくても、社会からずり落ちていても、あなたはすべてを包み込む自然とその循環の中で生きている。遠い“過去の記憶”を宿し、たくさんの生きものたちと出会い、共に歌い、夢をみて、木々や雲とさえ語り合える。生と死に向き合いながら物語を紡ぎ、それらを自らの声で語ることを長年ライフワークとしてきた著者。本書は、この星の多様な仲間たちの言葉や営みにかさねて、著者が胸の奥に秘めた想いを初めて綴った詩集。犬にまつわる五編も加えた全三十六編を収録。【目次】『幸運であるトムとセセリチョウの世界』
-
おもいで 未来
エッセイ「おもいで」は誰にでもあります。長い人生を歩んだ人ならではの貴重な体験を共有する手段として、デジタル出版は最も低廉で、人々が把握しやすい、配信可能なメディアに成長しています。その可能性を知る具体例として参考にしてほしい〝本〟です。デジタル出版にどうして身を投じたか? 見えない何かに向き合っていく姿勢はどう育まれてきたのか? 各篇、随所に画像、音楽、映像とのリンクが施され、テキストのみに集約しない、デジタルによる情報の拡張が工夫されています。 【目次】 はじめに 1.カナリヤ坂 2.前
-
フェオファーン聖譚曲op.4 灰黒の夜明け
文学【書店員様のコメント続々!】「時空の中にいる臨場感! 第1巻から広がる世界に期待しかない」(うさぎや矢板店 山田恵理子様)「厚いと思っていた本のページが本当に足りない、もっと読みたい、この世界に浸っていたいです」(マルサン書店サントムーン店 原田里子様)「読後の今も、悲痛な心の涙と共に、魂の昇華を願う、福音の光に包まれています。今作も、心を揺さぶられる至高の面白さでした!」(紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子様)*全てop.1~op.3にお寄せいただいた感想です。報恩特例法の名の下、方面騎士団が行う
-
改訂新版 銀のロケット
文学「神様は悲劇が好みなのかもしれない」出張先で手に入れた古着のジャケットには30年前の悲恋の形見―銀のロケット―が隠れていた。そのロケットから立ち現れた美しい女性の幽霊。彼女の失われた記憶を求めて旅が始まる。旅先での新たな出会いに助けられ、彼女の記憶が戻った時、悲劇好みの神様が書いた30年前の恋のシナリオが明らかになる。この世でもあの世でも結ばれなかった悲恋を成就させるべく運命にみちびかれて出会った3人の物語。【目次】プロローグ 1~11,エピローグ
-
傷ついた聖女は英雄将軍の愛に囚われる ルーニカノベルス
ライトノベル戦地での献身的な働きにより『救国の聖女』と呼ばれるようになった子爵令嬢スワニー。だが、その称号を求めて近づく貴族たちに馴染めず、王都での平穏な暮らしにも罪悪感を抱いていた。一方、戦争を勝利に導いた『英雄』マウリツィオは、戦場で出会ったスワニーを忘れられずにいた。戦地で気を失った彼女を魔術で王都へ送り届けた際、無事を確かめるために刻んだ「標」を、なぜか消せずにいたのだ――まるで、彼女を自分に繋ぎとめたいと願うかのように。やがて再会を果たした二人は、戦争の痛みを分かち合いながら心を寄せ合っていく。し
-
午後のコーヒー、夕暮れの町中華
エッセイ街歩きエッセイスト「かもめと街 チヒロ」が、東京の店の情景を描く。浅草、上野、日本橋、銀座、新橋、神保町、秋葉原――東京下町エリアを中心とした全61店【目次】揚げたてのチキンバスケット ― 銀座ブラジル 浅草店(浅草)夢うつつの空間で、クリームソーダ ―丘(上野)はじめまして、黒い天丼 ― 天ぷら 中山(日本橋)平日のサラリーマンとポンヌフバーグ ― カフェテラス ポンヌフ(銀座・新橋)喪失と再生のグラタントースト ― カフェトロワバグ(神保町・神田)
-
台湾・イスラエル・ウクライナのいま、そして日本のゆくえ トランプ政策、ウクライナ戦争、イスラエル問題を聖書が解き、日本2000年史と未来を結ぶ光のことば
エッセイトランプの対中政策、プーチンのウクライナ侵攻、イランの関与するパレスチナ問題。一見無関係に見える出来事も、聖書の視点で見れば一つの流れとして理解できる。中国の『一帯一路』は“すべての道はローマに通ず”の現代版。やがて中国への権力集中は台湾統一と世界の共産化につながる危険をはらむ。台湾に暮らす日本人の視点から、戦後八十年の反共と戦前の日台の絆を振り返ると、日本が失った心を取り戻す鍵がそこに見えてくる。二千年の歴史を踏まえ、日本の未来を切り開くための『地政学の取扱説明書』である。【目次】1 世界の天
-
あおむけの踊り場であおむけ
詩/短歌/俳句第1回CINRA Inspiring Awards穂村弘賞受賞!「未知の言語体験によって、生まれた時から見慣れてきたはずの世界がまったく新しい表情を見せてくれる。日本語検定一級の宇宙人が書いた短歌を連想しました」(穂村弘さん)第4回笹井宏之賞大賞受賞!自分のからだのなかに未知の窓がいくつも開くような独特の感覚にうろたえる。大胆につかみだされる言葉の弾力と透きとおって不穏な世界に惹きつけられる。━━━━大森静佳(栞文より)ここにある歌たちの静かで、人けを離れて、体と身の回りをあらためて見直すような
-
クラクフ・ゲットーの薬局
外国文学1941年3月から43年12月まで設置されたクラクフ・ゲットー。その地で薬局を営むポーランド人の著者は、退去命令に従わず居座り、ユダヤ人への支援者、ナチの暴虐の記録者として2年半を過ごす。本書はその克明な回想録である。※本書は、大月書店刊『クラクフ・ゲットーの薬局』の電子書籍版です。【目次】初版まえがき第二版まえがき第一章ゲットーの設置と編成―新しい生活―新しい知人たち第二章比較的平穏だった日々―最初の移送行動―ドイツの秘密諜報機関員―九四二年六月二日から四日にかけての移送行動第三章陸軍中尉ブス
