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パーティは明日にして
詩/短歌/俳句あたらしくって、なつかしい。サイダーから噴き出す、あの夏の虹みたいに、十七音を駆け抜ける、カラフルな言葉たち。ひりひりと光り出す、やさしい記憶。─神野紗希(俳人)【収録句より】春光にさらして角砂糖かわいいさっきまでピアノの部屋の蝶だった桜蘂降る自転車は海の色ラズベリータルト晴天でよかったシェパードのにおいして今日も雷蛇衣を脱ぐや瞳に爛と艶コンビニの花火がしょうもなくて笑う目をほそめ三日月を研ぐペダル漕ぐ抱けばきみ定形外や藍の花漫才師去る足揃う三十三才【目次】Ⅰ ひかりⅡ 水Ⅲ エナメルⅣ 絵の具
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イタリア世界遺産の旅
ガイドイタリアが抱える世界遺産の数は世界一。ある年の夏、北から南へ、イタリアにある世界遺産すべてをまわる旅に出た。文化遺産、自然遺産、無形文化遺産、記憶遺産のすべてを書き尽くしたイタリア世界遺産の決定版!レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院(文化遺産)/ヴェネツィアとその潟(文化遺産)/アマルフィ海岸(文化遺産)……文化遺産50個、自然遺産5個、無形文化遺産12個、記憶遺産8個の全75個の世界遺産を掲載!【目次】はじめにMAP+インデッ
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#MeTooの政治学 コリア・フェミニズムの最前線
哲学/思想韓国において「革命的」といえるほど大きな盛り上がりを見せた#MeToo運動。その根底に流れる理論と実践を提示。韓国フェミニズムの現在に対する批判的な分析は、日本のフェミニズム・ジェンダー状況を対比的に浮き彫りにする。【推薦】伊藤詩織さん(ジャーナリスト)菊地夏野さん(名古屋市立大学准教授)※本書は、大月書店刊『#MeTooの政治学――コリア・フェミニズムの最前線』の電子書籍版です。【目次】まえがき──日常の革命、#MeTooの政治学あの男たちの「女性問題」――韓国の進歩的男性権力者の#MeToo
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ぼくのまつり縫い 手芸男子とカワイイ後輩
文学フツーじゃないって、いいたくないだれかの「好き」も大事にしたい被服部に入部し、2年生になった針宮優人。やってきた新入部員は、とってもクールで協調性ゼロ!?そしてなぜか、優人に「ガッカリ」といいはなつ。後輩にふりまわされっぱなしの優人たちは、演劇部から依頼された公演用の衣装を完成させることができるのか?「受けいれる」ことのむずかしさと大切さを描く手芸男子シリーズ第2弾!
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どうぶつ英語フレーズ大集合!
文学動物が出てくる英語の慣用句(イディオム)やことわざを集めた本です。身近につかわれていることばを取り上げ、その語源や由来、いつごろからつかわれているかなどを解説。例文も掲載しています。英語の世界での、それぞれの動物のイメージや人との関係性、日本語とのちがいなどを、宇田川新聞さんのゆかいな木版画とともにお楽しみください!(毎日中学生新聞で2005~2006年に連載されていた「英語の森の動物図鑑」を再構成したものです。書籍化にあたり、加筆修正しました。)
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かげろうのむこうで 翔の四季 夏
文学小学生の翔は、ふとしたことから高宮さんと、その飼い犬トラウムと出会い、週に2回の散歩を頼まれるようになる。おばけの見える友達、仲がいい父と母、同じマンションに住む芸能人とのやりとりのなかで少年は、見えること、見えないことに思いをめぐらせる。
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ある晴れた夏の朝
文学アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非をディベートする。肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系アメリカ人のメイ(主人公)をはじめ、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、そのルーツはさまざまだ。はたして、どのような議論がくりひろげられるのか。そして、勝敗の行方は?
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命ささらぐ第1部 タイがこの上なくのどかであった頃
エッセイ工業化が緒に就いたばかりで、何事も効率的には進まない1970年代前半に、読み書きが一切出来ない中国系怪物社長の下で、20人のフランス人技術者と苦楽を共にした。片田舎からやって来た陽気なメイドとの交流を終始楽しんだ。そんなタイの社会の中にどっぷり浸かって暮らしてみると、人間のおかしさ、あやうさ、あたたかさが見えて来た。10年後に再びタイに赴任してみると、その間にタイは、工業化に見事に適応していた。【目次】シリーズ 「命ささらぐ」 のはじめに第1章 志願して来た陽気なパダム第2章 怪物社長スクリー氏
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命ささらぐ第2部 韓国がこの上なく快適な隣国であった頃
エッセイ1980年代前半に暮らした韓国では、人間の情の深さと信義の厚さを感じた。半年もしたら、韓国社会の中にどっぷり浸かっていることに全く抵抗がなくなった。「韓国人は世論調査では『日本は嫌い』というが、中で暮らしてみると彼らは世界有数の『日本ファン』ではないかと思われるほどだ」「日韓は『似ているようで違う』し『違うようで似ている』。こうした微妙な異同感が面白い」(黒田勝弘)。とりわけ韓国語が日本語と瓜二つの言語であることを知ることは興味深い。日韓関係を冷静客観的な視点から書いている約10冊の本も紹介して