明日、ぼくはヘイト本を棚から外せるだろうか
エッセイ 2500円販売終了
作品説明
カウンターデモに参加したわけでも、座り込みに参加したわけでもない。書店での、本を媒介しての活動や発信は防御壁に囲まれた「安全地帯」からのものに過ぎなかったのではないか? ここまで自分を追い詰めたとき、ぼくは我に返った。 ――本文より
著者はおよそ10年間、「ヘイト本」という現象をめぐって「書店の役割」を自問自答しつづけてきた。書店は「言論のアリーナである」という帰結を見出したと思えたが、葛藤が消えたわけではない。60冊を超える書物から言葉を引きながら、「ヘイト本」をめぐる自問自答の軌跡を披歴。「書店とは何か」――40年以上にわたる葛藤や決意の収斂。書店員という枠を超えた思索の書。
【目次】
Ⅰ 明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか
Ⅱ ただ嘆くだけで、終わってしまったのではないだろうか
Ⅲ その本はなぜ、多くの人を惹きつけるのだろうか
Ⅳ 「わからない」は、何を意味するのだろうか
Ⅴ やはり発端は、「自分探し」ブームだったのだろうか
Ⅵ 弱者攻撃の動機は、どこから来るのだろうか
Ⅶ ヘイトスピーチ・クライムの厳罰化は、なぜ進まないのだろうか
Ⅷ 書店は、「言論のアリーナ」になりうるのだろうか
発売日:2024/02/26
出版社:株式会社dZERO