中東特派員はシリアで何を見たか 美しい国の人々と「イスラム国」
社会問題 1496円販売終了
作品説明
2012~2015年、共同通信社外信部記者としてカイロ支局に駐在した記者による書き下ろし。
休日にダマスカスを歩くと、公園のよく手入れされたきれいな芝生の上で談笑するカップルの姿もあるし、バーベキューを楽しむ家族連れからも話が聞けた。二〇一二年当時のダマスカスはまだ比較的、治安も保たれていた。米国がテロ支援国家に指定しているシリアに対して「怖い国」という漠然としたイメージしか持っていなかった私は、市民らとふれ合い、美しく広がる地中海や山々を見ているうちに、この国に魅了されていった。
取材で知り合った市民の一人は、米国や親米国のメディアが現地取材をしないまま、シリアの悪いイメージを作り上げようとする報道をしていると訴えた。
「あなたが自分の目でシリアを見るために、取材に来てくれたことに感謝する」との言葉は、後々まで私の胸に深く突き刺さったままとなった。――本文より
【付属写真集と動画について】
本書には、購入者のみ閲覧できるクラウド写真集「美しい国の人々と戦争」が付属しています。著者がシリアとその周辺で撮影した貴重な写真90点とそれらのスライドショー動画、著者のメッセージ動画も収録。
【目次】
序 章 「日本にとっての悪夢が始まるのだ」
第一章 過激派の温床と化した美しい国
第二章 そして出現した「国家」
第三章 各国メディア、記者たちの苦悩
第四章 追走「邦人人質事件」
終 章 日本はだれと戦うのか
写真集「美しい国の人々と戦争」
脅かされる日常
争乱に負けない笑顔
美しい国々
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