書影

私が諸島である カリブ海思想入門

中村達 エッセイ 2420円

販売終了

作品説明

西洋列強による植民地支配の結果、カリブ海の島々は英語圏、フランス語圏、スペイン語圏、オランダ語圏と複数の言語圏に分かれてしまった。それらの国々をそれぞれ孤立したものとしてではなく、諸島として見るということ。カリブ海をひとつの世界として認識し、その独自の思想を体系化する画期的著作。これからのカリブ海思想研究のためのリーディングリストを付す。

「web侃づめ」の大好評連載が大幅増補され、ついに書籍化! この海の下で我々は手を取り合う━━。カリブ海思想研究の俊英による待望のデビュー作。

【目次】
序章冒険の季節
第1章ひとつの世界としてのカリブ海
第2章1492を越えて、人間であること 解呪の詩学
第3章カリブ海を定義する者へ 存在論的不純性 
第4章神話とカリブ海 悲しくも希望に満ちた叙事詩
第5章出会いを押し進めるために 相互歓待
第6章カリブ海の社会モデル論 プランテーション、多元、クレオール
第7章環カリブ海的経験のクレオライゼーション この海の下で、我々は手を取り合う
第8章カリブ海によるクレオール的時政学 海が歴史である
第9章ミサイルとカプセル 円環性の実践としての弁潮法
第10章ニヒリズムに抗うクロス・カルチュラルな想像力 カリブ海的身体と幻肢
第11章カリブ海のポストモダンの地平 カリビアン・カオス(前編)
第12章カリブ海のポストモダンの地平 カリビアン・カオス(後編)
第13章押し付けられた言語は誰の存在の家か 私−像を描く言語
第14章クレオール礼賛の裏で カリビアン・フェミニズム
第15章クレオールの精神 カリビアン・クィア・スタディーズ

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発売日:2023/12/28
出版社:書肆侃侃房

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