雨に打たれて アンネマリー・シュヴァルツェンバッハ作品集
外国文学 2090円販売終了
作品説明
1930年代、ナチスに迎合する富豪の両親に反発し、同性の恋人と共に中近東を旅したスイス人作家がいた。
同じように世界に居場所を失い、中近東に流れ着いた人々がいた。
旅先で出会った人々を繊細な筆致で描いた、さすらう魂の吹き溜まりのような短編集。
シュヴァルツェンバッハは冷徹な観察者の眼差しと簡潔な文体で、オリエントの国々を彷徨う異邦人の荒涼とした自由、追放者の勲章としての孤独、そして過酷な運命を優美に描いてみせる。───山崎まどか
【目次】
約束の地
移民
輝かしきヨーロッパ
雨に打たれて
別れ
ベニ・ザイナブ
帰郷を目前にして
耐えに耐え……
伝道
三日連続の徹夜酒
悩みは五十歩百歩
ヴァンの婚約
告知
女ひとり
訳者解説
発売日:2022/12/16
出版社:書肆侃侃房