本日新たに5作品が販売開始となりました。今回は発売される作品の中から2作品をピックアップしてご紹介します!
ピックアップ1作品目は、昭和初期の日本の田舎町が舞台の短編小説集です。
畑村達『海の見える墓地』
道いっぱいにあふれる蟹の大群に悩まされる人々が暮らす海沿いの町を描いた『蟹のいる町』。大雨で川が氾濫し、家が水浸しになって以来様々な苦難に追われる一家を描いた『海の見える墓地』。本書に収録された4つの短編は夏から秋にかけての、水と深い関係のある物語を中心として展開します。そして、尿毒症に倒れた一家の父親、家族の愛情を実感できずに苦しむ息子など、生きることのつらさ、せつなさを描いた物語が数多く繰り広げられます。
いずれの短編も、決して笑顔あふれる明るいものではありません。苦しいことの積み重なる、重い内容の物語です。しかし、だからこそ読み終えると不思議な爽やかさがあります。読み終えると、「無理に笑わなくてもいいんだ」「人生の苦しみと向き合うことで見えてくるものもあるんだ」というメッセージが、無言のうちに伝わってきます。
ぼくがこの手でつかんだものは、この塩であり、ぼくが生きる道は、何かをぼくの手で生みだすことだと悟った。
長い間、探し求めていた自分は、灰によごれ潮水で粘りつくこの手に、確かにあった。
(『苦い塩』より)
愛とは何か、人の命とは何かを正面からみつめる味わい深い短編集を、ここにお送りします。
畑村達さんの作品は『海の見える墓地』のほか、『雪の炎』、『秘蝶アカボシ』も同時に発売となります。併せてご覧ください。
続いてピックアップ2作品目は、小学2年生向けの楽しい漢字練習帳です。
葉船草子『令和二年生160文字ぶんの「ネコヒゲおじさんかん字ものがたり10話」』
本書は、15文字の漢字のなりたちや意味、いろんな使い方について知り、覚えたことをもとに、次の問題を、解いていくしくみです。このテキストを活用して行う学習方法は、様々です。「人にやさしくなれる漢字」「なんでも食べられるようになる漢字」など、楽しみながら漢字を覚えられるように作ってあります。さらに、ネコヒゲおじさんという、ちょいわる系の猫のキャラクターが冒険の旅に出かける「ネコヒゲおじさんかん字ものがたり」も読むことができます。
面白くてためになるこの練習帳は、我が子を一段とグレードアップさせたいお父さんお母さんの、我が子への贈り物として、最良のものとなることでしょう。遊びながら勉強のできる、一粒で二度おいしい一冊。ぜひお試しください。
『令和二年生160文字ぶんの「ネコヒゲおじさんかん字ものがたり10話」』の詳細はこちら。
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