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新・出雲國まこも風土記
日本史一般まこもは奈良時代初期の『出雲國風土記』にも登場します。民俗植物としてのまこも、作物としてのマコモ、聖なる草としての真菰。まこもには、それぞれの表記に応じた特性があります。史料からエビデンスまで、総合的に人とまこものケミストリー(相性)を記述しました。好評だった『出雲國まこも風土記』の続篇として、より深くより親しく、出雲まこもの文脈を展開しています。【目次】第一章 まこもと風土記 第二章 まこもと古事記 第三章 真菰と民草と出雲大社 第四章 まこも縁脈は脈動する 第五章 マコモとマコモタケと黒穂菌
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注目作品
コンテキスター見聞記〜半農半Xから国つ神へ
雑学/知識世界を動かしている文脈を研究するため、コンテキスター(文脈家)と名乗った著者が2010年から2018年にかけて見たこと聞いたことの記録。広告会社を早期退職して半農半Xという言葉と出会い、自らも農的生活を始めた。3・11を経て、半農半Xが行政用語となっている島根県を全県取材。「出雲神話と国つ神」を絡めて島根の半農半X者の志を紹介している。そのルポルタージュを中心にして、コンテキスターが感じたこと思索したことを世に問うた。【目次】はじめに第一部 半農半Xから 第一章 始まりは綾部第二章 塩見直紀
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注目作品
出雲國まこも風土記
雑学/知識奈良時代に編纂された『出雲國風土記』は完本に近い形で残っています。そこでは出雲の様々な産物のなかに「まこも」というイネ科の大形多年草も記載されました。マコモタケというキノコの一種を茎に宿すマコモ、出雲大社の神事にも使われる真菰、古来、人々の衣食住によりそってきたまこも。様々な顔を持つまこものことを分かりやすく解説した本です。出雲まこもの歴史と現在の役割を世にしらしめるために編まれました。【目次】はじめに第一章 マコモとマコモタケ第二章 聖なる植物、真菰第三章 まこもと民草第四章 まこもの健康機能
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注目作品
消えた街
歴史/時代小説1932年(昭和7年)大日本帝国によってつくられた傀儡国家「満州国」の首都「新京」。白川妙子は国策映画会社、満州映画協会(満映)に勤務する夫、白川真之介とともに三人の子供を育て「未来に向かって開かれた」この街で6年10カ月を過ごす。真之介の甥、野津修は「満州国」の最高学府建国大学(建大)に入学。「五族協和・王道楽土」という理念とは乖離した「満州国」の現実を目撃する。1945年(昭和20年)8月ソ連軍の侵攻とともに「新京」は消えた街となっていく。『こころ』(平凡社)第一回晩成文学賞の最終候補作。