※2021年12月31日をもって公開終了しました※
12月8日は、80年前、日本とアメリカが戦争へ突入していった真珠湾攻撃の日。どうして戦争となっていったか、どのような奇襲作戦であったか、黒澤 明・小國英雄・菊島隆三 が残した映画のシナリオから読み取っていただければと思います。
読めば歴史が蘇る
このシナリオは1970年に公開された20世紀フォックスの映画『トラ・トラ・トラ!』の原形とされたものです。200字詰め原稿用紙で960枚という膨大な量、全703シーンが描かれています。1シーン30秒としても約350分、6時間分に迫る長さです。執拗な背景描写。映像が目に浮かぶこと間違いなしです。
米国映画芸術科学アカデミーマーガレット・ヘリック図書館で所在が確認され、黒澤プロダクションの協力を得て、コピーを日本に持ち帰りました。不可能とも思えた困難を乗り越えて、デジタルで刊行されました。
「誰かが必死に書いたものを、必死に探し、この目で確かめてみたい」
どうかこの機会に、一度は振り返るべき戦争を、残された貴重な資料や証言と共にご覧ください。
数奇な運命を辿ったペラ1000枚
あの日、何が起こったのか
映画に命を吹き込む美術の挑戦
メディア掲載
11月27日・28日の産経ニュース(ウェブ版)にて『木で軍艦をつくった男』近藤司・著の担当編集である萩野正昭(株式会社ボイジャー取締役)のインタビューが掲載されました。
映画の撮影秘話から、なぜこの記録や証言を電子書籍で残そうとしたのか? ボイジャーがシナリオ準備稿『虎 虎 虎』と出会ったいきさつなど回想します。
「真珠湾攻撃から80年 ~映画からみる戦争の始まり~」展
筑波海軍航空隊記念館(茨城県笠間市旭町654)にて企画展が開催予定です。「かつて日本は戦争をしていたこと」「なぜたくさんの若い命が散っていったのか」一度は振り返るべき戦争を、考えてみませんか?
筑波海軍航空隊とは1938年に編成された部隊で、現在の茨城県笠間市 県立こころ医療センター周辺にて操縦訓練を行っていました。1945年には戦況悪化により「神風特攻隊筑波隊」が発足され、約70名が特攻により尊い命が失われました。映画『永遠の0』では、主人公・宮部久蔵が筑波海軍航空隊の教官だったという設定で描かれ、この土地でロケが行われています。
展示会情報
- 開期:2021年12月1日(水)~ 2022年3月27日(日)
- 住所:茨城県笠間市旭町654 アクセスはこちら
- 主催:筑波海軍航空隊記念館
- 協力:福岡県芦屋町 芦屋歴史の里・歴史民俗資料館
『木で軍艦をつくった男』近藤 司・萩野正昭:ボイジャー
310+1シネマプロジェクト谷田部智章