メディア掲載情報一覧
南極メルトダウン
『環境と文明』2019年4月号に書評が掲載されました

認定NPO法人「環境文明21」の会報誌『環境と文明』2019年4月号に書評が掲載されました。

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南極メルトダウン
『山形新聞』2019年3月3日号に書評が掲載されました
アメリカの地球科学者、W. ブロッカーが、先月18日死去した。1970年代初頭「地球寒冷化」説が主流を占める中、彼は75年、二酸化炭素(CO2)の増加に伴う温室効果による地球温暖化を主張。 事実その翌年から地球の平均気温は上昇し、今日、その主原因は化石燃料の大規模消費により排出されるCO2であるという見解で、ほぼ確定している。
本書は温暖化の現状と地球環境の激変に関し、元気象予報官を中心に、研究者、国際石油資本、日米政府関係者など、各立場からの主張や思惑を軸に展開する環境小説。 同時に、現在に限りなく隣接した近未来小説でもある。著者はジャーナリストであり、政府や大企業の腐敗に関する小説も多く手がけ、本書でも記者としての取材スキルと実体験が縦横に生かされている。…… 続きはこちら
南極メルトダウン
雑誌『リベラルタイム』2019年2月号に書評が掲載されました
2018年現在における最新の環境データに基づき、近未来に起こりうる大災害とそれに立ち向かう人々を描いた本書。著者はジャーナリストの北沢栄氏だ。
本書は形式としてはあくまで小説だが、小説中で用いられる科学的なデータは全て最新の研究に基づいたもの。著者の得意とする明確なエビデンスを用いた「ジャーナル・ノベル」ともいうべきスタイルだ。…… 続きはこちら
南極メルトダウン
ウェブサイト「サイバー燈台」にて紹介されました

サイバーリテラシー研究所のウェブサイト「サイバー燈台」のコーナー「新サイバー閑話」にて紹介されました。

7月の西日本豪雨をはじめ、たびかさなる台風襲撃、6月の大阪北部地震など、今年は大きな災害が日本列島を襲った。集中豪雨の特別警報で気象庁は「かつて経験したことのない大雨」といった表現を使うし、ゲリラ豪雨という呼び方もすっかり定着した。地球の生態系にかつてない異変が生じているのは明らかで、異常気象は今後も激しさを増すと覚悟すべきである。その原因は地球の温暖化であり、その元凶こそ化石燃料が生み出す二酸化炭素(温暖化ガスの最たるもの)である。
しかし、自分たちの小さな行動が大きな結果に結びつく「リスク社会」の危険を肌身で感じることは難しい。それを避けるために何を心がけるべきなのか。その対策は国際会議などで検討されているとはいうものの、漠然とした数値基準で個々の人びとを具体的行動へと駆り立てることは至難である。「総論賛成、各論反対」、「現実の利益追求が第一」などと言っているうちに事態はどんどん悪化していく。…… 続きはこちら
本の感想をいただきました
神保町と大正デモクラシー
東京都、男性
「賀川先生のことが書かれているのではないか、という予感がして、先ず、8:民本主義、9:労働運動から読みはじめました。そこに賀川先生のことが触れられていて、一気に読ませていただきました。(中略)従来の賀川先生の伝記では知りえなかった先生の一面を知ることが出きました。(中略)著作に登場する人物に傍線を引きながら、著作で展開されている歴史の背景を学ぶことが出きました。
ところで、私どもは社会福祉事業に携わっているものですが、現在賀川先生の仕事は、関西では神戸のスラムから始まった事業が、社会福祉法人イエス団として今も関西一円で事業を展開しています。 関東地区では、関東大震災の救援活動を機に、本所の地でセツルメント事業が展開され、戦災時に全て焼失しましたが、現在は、一般財団法人本所賀川記念館、社会福祉法人雲柱社、学校法人雲柱社松沢幼稚園、公益財団法人雲柱社松沢資料館、中ノ郷信用組合、中野総合病院、いくつかのキリスト教会、等々が先生の意志を継承するために活動を続けています。
さらに、賀川豊彦先生の生活協同組合への貢献が見なおされ、それらと資料館との協働も深まっています。 賀川先生が目指した「相愛互助社会」の建設は、SDGsの運動とつながって、改めて取りあげられています。私たちも社会福祉の分野で共に力を尽くしていきたいと願っています。
末尾に「歴史は繰り返す」と述べられていましたが… 日ごろ子どもたちと関わることが多い者として、彼らに歴史を繰り返してはならないことを、様々な形で伝えていきたいと考えています」
町田市、男性
小説の形をとっているが、著者のジャーナリストとしての豊富な知見が存分に詰め込まれている一冊。主人公は人間の行き過ぎた経済活動によるCO2の増加によって、地球温暖化は喫緊の課題と受け止めている。一方、アメリカや日本の産業界は、経済成長一辺倒で、環境問題は二の次どころか、新たなエネルギー利権を目指して欲望を膨らませる。その間にも温暖化による天変地異が進み、ついに運命的な事態へと進展していく。早急な最初を行うべき政府はあてにならない。そこで主人公やその周辺の人物がとるべき行動に焦点が当てられる。いささか解説過多のところはあるが、十分な緊迫感を味わうことができた。それと同時に、現在私たちがどう生きるべきか?も考えさせてくれる。エネルギーは生きるために必要ではあるが、それは再生可能エネルギーで地産地消を目指すべきであろう。
埼玉県、男性
「神保町は5代遡っても立派な本屋さんがあったことが判りました。大正の一時、モダンな神田をモボ・モガが闊歩し、芥川龍之介が洒落たカフェや料理店で原稿の構想を醸成していたのですね。町はインテリや学生で賑やかに海外に影響を受けて口角に泡の民主化討論の様子が想像できます。(中略)
私も神田と聞くだけで親しみをおぼえる一人です。神保町では、もしかして私も周恩来の靴跡を踏んでいたかもしれません。昭和35年ごろ都電の走る神保町・須田町が思い出されます懐かしいです。須田町が都電の始発・終着の起点でした」
川崎市、男性
「小説仕立てなので面白く一気に読了しました。周恩来、芥川龍之介、賀川豊彦。なじみはあるが当然会ったことがない偉人たちが懐かしい神保町を舞台に生々と描かれています。明治と昭和に挟まれて影が薄い大正という時代が魅力的に浮き上がってきました。(中略)
芥川ではないが小生も今の時代に「ぼんやりした不安」を感じています。キーワードは「中国」か。帝国主義列強に食い物にされ、屈辱に苦しんだ大国がめざめ、経済力を持った今、世界をどうするか。米中対決、そのはざ間の日本の運命やいかに。北沢栄氏にご教示を願いたいと思っています」
東京都、男性
「近代、現代歴史を学校教育から取り除かれた団塊世代の我々には、司馬遼太郎の「竜馬が行く」「坂の上の雲」からの知識がほぼその時代の大半で、大正、昭和はすっぽりとまではいかなくても、相当抜けてます。 それだけに、新しい発見に嬉しく、楽しく、読み終えたときは有り難く、感謝です。読んでて、大正デモクラシーの自由の風も久しぶりに感じたし、そこから高橋是清(当時蔵相)殺害の2.26事件までのツァイトガイストの流れも感じました」
千葉県、男性
「只今完読。(中略)店の名前や通りの名前に、昔日を思い出した。(中略)じつに大正時代は、まさに疾風怒濤の時代だったのだな。(表紙にある)さぼうるの親父、どうしているのだろうね。「失楽園」にちらっと出たのが自慢だったけど。なぜ(神保町には)中国料理店があんなに多いのかと昔思ったことがあるけど、中国人留学生の宿が出発点なのだね。(中略)中島みゆきの「地上の星」を口ずさみながら読みました」
茨城県、男性
「それにしても本は良いね。SNSだ、Skypeだ、Zoomだというけれど、私はやっぱり活字だな。・・・神保町は私にとって、懐かしいところ。学生時代によく行ったものだ。すずらん通りの東京堂(中略)みんなそこでじっくり見てから買った。前衛思想、詩、絵画、そして欧州関連。よくぞ神保町を書いてくれた」
東京都、男性
「大正時代にはあまり関心がなかったのですが、まるでセピア色の活動寫眞でも観ているようで一気に読み終えました。登場人物も登場する須田町の贔屓の店も実相的で単なる知識の骨に肉付けされました。日記をベースにここまで薫り豊かな表現で小説化された北沢さんはなかなかの方ですね。映像化したら面白いかも・・・」
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南極メルトダウン
アマゾンレビュアー
映画「デイ・アフター・トゥモロー」を彷彿とさせた。近年の異常気象を単なる「偶然」と片付け、温暖化へのその活動の影響を認めようとしない産業界。著者は気鋭のジャーナリストでもある。科学データをもとに近い将来起こり得るかもしれない「破局」を浮き彫りにするタッチはあたかも悲劇的な人類の未来を予言しているかのようである。この小説は自らの首を絞め、破滅への道を突き進んでいることに気づかない愚かしい人間達への警鐘である。
アマゾンレビュアー
小説の形をとっているが、著者のジャーナリストとしての豊富な知見が存分に詰め込まれている一冊。主人公は人間の行き過ぎた経済活動によるCO2の増加によって、地球温暖化は喫緊の課題と受け止めている。一方、アメリカや日本の産業界は、経済成長一辺倒で、環境問題は二の次どころか、新たなエネルギー利権を目指して欲望を膨らませる。その間にも温暖化による天変地異が進み、ついに運命的な事態へと進展していく。早急な最初を行うべき政府はあてにならない。そこで主人公やその周辺の人物がとるべき行動に焦点が当てられる。いささか解説過多のところはあるが、十分な緊迫感を味わうことができた。それと同時に、現在私たちがどう生きるべきか?も考えさせてくれる。エネルギーは生きるために必要ではあるが、それは再生可能エネルギーで地産地消を目指すべきであろう。
福岡県、男性
私自身、10年ほど前の2月にアイスランドに行った時、氷河の先端が次第に後退しているのを目の当たりにしました。また、カナダのコロンビアアイスフィールドでも同様に感じました。しかし、南極の氷河棚氷の温暖化による崩壊の危機については全く知りませんでした。
ということはメディアでも取り上げられることが少ないからではないでしょうか。其の点、着想が凄いと思いました。
NHKの自然を対象とした番組をよく見るのですが、地球温暖化に的を絞った番組は、豪雨対策が多く、其の根本要因にまで遡り、警鐘を鳴らすものは少なく、今回の『南極メルトダウン』の内容に迫るものは無かったように思います。私自身大いに啓発されました。
愛知県、女性
ジャーナル・ノベルのすごい迫力に圧倒されました!特に最終章「南極メルトダウン」に引き込まれました。とてもリアルで、ドキュメンタリー映像を観ているような感覚でした。これからの新しい小説〈ジャーナル・ノベル〉の旗手に拍手!
千葉県、男性
地球規模の大災厄といわれても、雲をつかむような話なので実感をともなわないまま読みすすんでいきましたが、途中から、物語る力に押されて最後まで読まされました。
読んでいまして、この「地球大破局」、日本の「財政破綻」の道筋と似ているなと思いました。事前の警告の無視、問題の先送り、トランプのパリ協定離脱、安倍政権の赤字急増と100兆円予算、政権に蝟集する利害関係者、遠ざけられる温暖化支持派、骨抜きされる再建派―などです。
茨城県、男性
温暖化は、重要な問題でいいテーマです。マスコミでも、北極はニュースになるけれど、南極はあまり採り上げられないので、目の付けどころが大変いい。私も、ここで使われている数字は殆ど知らなかったので、頭の整理に大いに役立った。近未来に南極不安が顕在化するという、問題意識は正しいのではなかろうか?
米ニューヨーク、女性
読み終えました。特に地球温暖化と環境破壊に導いた資本主義の罪について「私の言いたいことを全部言ってくれた!」と思いました。
米国が現在世界中に広がってしまったグローバル企業最優先主義を生み出し、国内のひどい格差、国家間のひどい格差を生み、それに世界の先進国が追随しました。60年以上前の米国の大企業主の収入は今とは比べものにならない位の少なさで世界に還元していましたが、相続税が5 million dollarsまで非課税という現在の米国では、金持ちは金持ちのまま、貧乏は貧乏のままという社会に変わってしまいました。
東京都、男性
完成度・専門レベルの高さに驚いております。私なら、専門外のテーマは、自らのレベルアップが無理と最初からあきらめます。それを北沢さんはあきらめないで取り組み、努力されて結果をだされるので、ただただ驚き、感心しています。
特に、今回も自然界・自然科学の問題に社会性・人為性の視点を見失わずに、しっかり話を展開されますので、自然科学者が筆を執っているに違いないが、随分社会意識のしっかりした自然科学者だという印象を受けるほどです。気象予報官が主役になり、南極発の津波の大洪水や南極の崩壊などの話が展開される創作や研究書を、もともと社会科学者の北沢さんが取り組めるはずはないと信じていますから、完成された御著書が不思議でなりません。しかも、短編ではなく大著になっているのも驚きです。それほど、今回の御高著は驚きです…。
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