4月23日~5月12日は、「こどもの読書週間」です。子どもたちにもっと本を、子どもたちにもっと本を読む場所をとの願いから誕生しました。幼少のときから書物に親しみ、読書の喜びや楽しみを知り、ものごとを正しく判断する力をつけておくことが、子どもたちにとっても大切です。子どもに読書を勧めるだけでなく、大人にとっても子どもの読書の大切さを考えるきっかけにしませんか。
この本の書評
ペット本、ペットエッセイの本はまるでペットを飼っている人の数だけあるのではと思うくらい沢山あるのだけれど、この本が特異なのは、ハムスターについて何かを説明している本ではないということ。また、ハムスターと自分との関係を綴ったエッセイというわけでもない。視点が、もう少し離れているのだ。それは多分に「息子が飼いたいと言って飼ったハムスター」について書かれているということに拠るのだろうけれど、この本はペット本というより、ハムスターにも個性があるということ。ハムスターという種全体を俯瞰した知識では、その個性を捉えきれないことについて書かれているように思えるのだ。
人と同じようにハムスターもそれぞれ違いがあって、それは他人の常識なんて軽々と超えていくということ。「人間なら当然」なんて言い草が、どれだけおかしなことかについて、ハムスターを通して気がついていく過程が書かれているのだ。だから、著者はハムスターの気持ちを勝手に忖度することがない。自分がどう感じたかのみを書いて、それを正解としない。人それぞれ、ハムスターもまたそれぞれ。そうやって培ったハムスターとの付き合いが書かれているから、押しつけがましさがなく、気持ち良く「ハムスター可愛いなあ」と言って読んでいられるのだ。
舞台となるのは、異界と人の世界が交錯する世界 ── 。 腕ききの女用心棒・バルサはある日、川におちた新ヨゴ皇国の第二皇子・チャグムを助ける。チャグムは、その身に得体の知れない”おそろしいモノ”を宿したため、「威信に傷がつく」ことをおそれる父、帝によって暗殺されそうになっていたのだ。 チャグムの母・二ノ妃から、チャグムを守るよう依頼を受けたバルサは、幼ななじみの薬草師・タンダの元へ身を寄せる。そして、バルサとチャグムは、タンダとその師である呪術師のトロガイから驚くべきことを告げられるのだった ── チャグムに宿ったのは、異界の水の精霊の「卵」であること、孵化まで守らないと大干ばつがおこること、そして、異界の魔物がその「卵」をねらってやってくること ── 。 帝のはなつ追っ手、さらに人の世の力をこえた危険から、バルサはチャグムを守り抜けるのか? バルサとチャグムの出会いから始まる、「守り人」シリーズの第1作。
あの興奮、感動がよみがえる! 伝説的名RPG「ポポロクロイス物語」のコンビが贈る壮大な学園ファンタジー! ある日とつぜん異世界<シャドゥイン>へと迷い込んだ、黄昏小学四年生の観月マヤ。彼女がこの世界に呼ばれたのには、理由があった。マヤは、精霊エルマをあやつる魔法使い<エルマニオ>になり、闇におおわれつつあるこの世界を救うという、「救世主」としての使命を負っていたのだ。 王立アカデミーに入学し、いつしかたよりになる友人カルラやミロクと出会い、エルマニオとなるべくエルマの勉強に励むマヤだったが、あるとき森にある大岩に開いた穴に落ちてしまい、不思議なものを発見する。 福島敦子による描き下ろしイラストが入った固定レイアウト版。
音楽は好き、でもピアノの練習は嫌い。そんな少女が夢の世界で不思議な恐竜に出会い、自由な音楽の世界を体験するファンタジー。ダウンロード音源付き。
よなかに、ぐあいがわるくなった子どものところにきてくれるおいしゃさん、それがねこのローベルト先生です。こんやは、どんな家にいくのでしょうか? 寡作ながら、読者に強い印象を残す作家 木地雅映子と、独特の世界観と絵で人気の漫画家 五十嵐大介による、あたたかでやさしい作品です。
幸運をもとめる人にしか見えない不思議な駄菓子屋銭天堂。謎の店主、紅子が差し出す摩訶不思議なお菓子の数々。それはそれは素晴らしい成果をもたらしてくれます。でも調子に乗ってしまうとどうなるか…それは最後まで読んだ人のお楽しみ。今日も紅子の不思議な声が響きます。「ようござんすね?かならずでござんすよ?」 大ヒットシリーズの第一巻目。
ドア、階段、交差点、駅などで、盲導犬がどんな働きをし、ご主人をいかに安全に導くかを、盲導犬アンドリューの目を通して、わかりやすく、時にユーモラスに描いた絵本です。 「二人五脚」「盲導犬ハンドブック」でおなじみの松井進さんの文に、鈴木びんこさんがやさしいタッチの絵をつけた絵本です。