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作品説明
『アウトダフェ』とは、火あぶりの刑のこと。オデュッセウスAが戻った故郷は、天皇の勅命による発掘調査と歴史編纂事業のさなかにあった。それは人々の記憶の集積なのか、記録の切れ端なのか? 黒こげになった、或いは文字化けした言葉から立ち現れるのは、宗教による業火なのか、原爆の人類を焼く炎なのか?
『クリプトグラフ』とは、暗号受信機のこと。測量士としての俳優が、都市の遺物が発する暗号のような文字を音声化し、かつてどこかにあった都市の報告をする。血液都市、戦争都市、そして、秘密(クリプト)都市。
【二十一世紀戯曲文庫/一般社団法人 日本劇作家協会】
発売日:2016/12/28
出版社:ボイジャー