【印刷版】REQUIEM WORLD TRADE CENTER

REQUIEM WORLD TRADE CENTER

著者:佐藤秀明
写真集 2000円

ニューエコノミーの象徴として生まれ、悲劇の最後をとげた世界貿易センタービル。巨大な二つのビルのあっけない崩壊は、ある意味でテロ以上に深いショックを与えた。本書では、古いビルを解体し、整地した跡にビルが建ち上がっていく成長過程と、当時この地区に住んでいた人々の表情や生活をオーバーラップ。ベトナム反戦運動、ヒッピー、訓練をする消防士、工事現場に立つ人、わびしげに散歩する老人など、そこにはあの時代特有のアメリカの姿と著者の青春があった。夢と熱と正義が信じられた時代。ビルが29年の生涯を閉じた今、本書は、我々が巨大なシンボルを喪失した大きな意味を問いかける。写真集の枠を越えた貴重な記録である。

佐藤秀明(さとうひであき)

新潟県生まれ。日本大学芸術学部卒業。フリー写真家。日本写真家協会会員。1967年ニューヨークへの旅を振り出しに世界を旅し、雑誌グラフ誌を中心に作品を発表。

主な写真集 「ガクの冒険」本の雑誌社。「地球極限の町」情報センター出版局。「海まで100マイル」共著 晶文社。「鎮魂 世界貿易センター」ICG MUSE。他多数。 片岡義男.com で「世界地図の歩き方」連載中。
世界地図の歩き方 特集ページ

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