本日、新刊『よ。』が販売開始となりました。新聞社に勤める独身男性の、淡々と過ぎる日常の物語です。
象太郎『よ。』
「ねえ、真田さんだったら、どうする。明日には死んでしまうの分かっていたら」
「どうもしない。いつもと同じように過ごす」
新聞社に勤める真田竜太郎は誤報が遠因で地方都市に赴任し、離婚して気ままに一人で日々を過ごす。会社の仕事や同僚とのやり取りに忙殺される日々を彩る二人の女性、エステティシャンのユキ、中国人クラブ嬢のマナカ。一人で朝食を作り、出社し、土曜の午後にはプールで泳いで公園を走る。独り身の男の静かな日々は、小春日のように過ぎていきます。
淡々と過ごす日常。静かに過ぎていく毎日。時に会社で損な役回りを引き受け、時にどうでもいい仕事が次から次と舞い込んでくるような中で、二人の若い女性の笑顔がオアシスとなります。たとえ大金持ちでなくても、イケメンでなくても、酒を飲み歩いて、こんな感じでふらふらできたら、男として格好いいだろうなあという妄想。サラリーマンたちの癒しとなる一冊です。
『よ。』の詳細はこちら。