４月１日新刊『南極メルトダウン』他３作品発売開始！

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  南極メルトダウン

  北沢栄文学
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本日、新着作品が発売開始となりました。
新着作品のうち、『南極メルトダウン』をご紹介。地球温暖化による南極大陸の氷の融解をテーマにした衝撃的な環境小説です。

北沢栄『南極メルトダウン』

３週間も晴れ間なしで続く豪雨。あちこちで洪水、土砂崩れ、家屋浸水……衝撃的な光景から始まる物語は、アマゾンの森林破壊、記録的な熱波と、地球環境の悪化に関する警告を続けていきます。

「資本主義の悪徳が地球環境を悪化させた」と、本作では語られます。欲望のままに森林を切り開き、化石燃料を使い続けることで、サンゴの死滅、台風やハリケーンの巨大化といった深刻な現象が発生するというのです。事態の背後には石油・ガス大手の多国籍企業や、大国の指導者たちの利益追求のための活動があります。気象予報官として地球環境の状況を見てきた主人公・白井は、気象庁を退職して環境ジャーナリストの活動を始めますが――。

本作は豊富なデータをもとにした環境破壊の現状の紹介だけでなく、どのような人たちが環境保護のために戦い、逆にどのような人たちが環境破壊の原因となっているかを明らかにします。さらには、聖書に書かれた大洪水の伝説も引用するなど、科学、社会学、神話学と幅広い視点で環境問題を論じます。

表題の「南極メルトダウン」の恐るべき実態とは、どのようなものか。人類は、どのような未来を迎えることになるのか。現代に生きる私たちが無関心ではいられない問題に取り組んだ一冊を、ぜひご一読ください。

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