
桃太郎はなぜ「桃」から生まれるのか 昔話 神話 陰陽師の伝承を探る
日本史一般 1980円販売終了
作品説明
日本人の深層に眠る「呪術」は、日本の神話、仏教や陰陽道、民俗信仰と複雑に絡み合い、時代とともに変容していった。安倍晴明の実像から始まり、多様な「陰陽師」たちの活動、そして「いざなぎ流」や「野狐加持秘法」といった具体的な呪術・祈祷のあり方までが、豊富な資料と研究成果に基づき、立体的に描かれている。
【目次】
昔話深層篇 1桃太郎はなぜ「桃」から生まれるのか 2一寸法師は、なぜ「法師」なのか 3浦島太郎のルーツを求めて 4山幸彦・海幸彦──浦島伝説とのつながりはあるのか 古代神篇 1アメノミナカヌシ──伊勢神宮と結びつく、天地創成の根源神 2アマテラスの深層 3「神明社」の謎──京の都に棲まうアマテラス 4伊勢神宮成立の深層と渡会氏・宇治土公氏たち 5国引きするスサノヲ──中世の出雲神話の世界へ 6クエビコ・タニグク・ヒルコ 異貌神篇 1失われたカミたちを求めて 2摩多羅神──天台寺院に伝わる、芸能と修行道場を守護する謎の神 3牛頭天王──スサノヲ、御霊信仰、陰陽道と習合した、最強の防疫神 4泰山府君──死者をも「蘇生」させる、陰陽道の最高神 5狐──伏見稲荷の深層 歌舞伎·神楽篇 1『日本振袖始』が描くスサノヲ神話とは 2ヤマトタケル·古事記·本居宣長 3鬼が主人公となる「神楽」とは 4荒神信仰と神楽の世界から 陰陽師·呪術篇 1呪術と祈禱の深層へ 2陰陽道と陰陽師の実像 3陰陽師、星を観る 4鬼と陰陽師──「追儺」の現場から 5いざなぎ流の呪術6野狐加持の秘法とは