Yes,Noh ニューヨークから34歳で能の世界に飛び込んだ女性能楽師のYESな半生
文化/民俗 2500円販売終了
作品説明
喜寿の祝いで舞った
百歳の老女小野小町の能『関寺小町』。
その舞台でシテ(主役)が倒れた。
神に捧ぐ能は途中で止めることは許されない。
シテを舞台袖に寝かせたまま舞台は続く。
この命を懸けた能舞台を観た著者は、
一切を捨て34 歳で能の世界へ飛び込む。
能とは何か。
生きるとは何か。
茶道の家に生まれ、ニューヨークへ飛び立ち、34 歳で東京藝大に入り能楽師となった女性能楽師 関直美(重要無形文化財総合指定保持者)のYES な半生。
スタートに遅すぎることはない。
【目次】
はじめに 読者の皆さんへ
序章
第1章 能を舞う
・能 『乱』。一生に一度の「披キ」
・650年続くお能の魅力
第2章 茶道の家の娘に生まれる
・ニューヨークへ飛び立つ
・日本人としてのアイデンティティ
・潮時・母の最期の点前
第3章 33歳。能と出会う
・能『関寺小町』 命の懸かった能舞台
・シテ方金春流八十世宗家、金春安明師との対談 〜七十九世宗家金春信高と能『関寺小町』 〜
・知人のひと言
・念ずれば花開く
第4章 34歳。東京藝大邦楽科能楽専攻に入学する
・人は人、自分は自分
・博士リサイタル「鬼を舞う」
第5章 能楽師として生きる
・型に命を入れるから形になる
・女性能楽師
・自分の居場所は自分で創る
・日本画家、手塚雄二氏との対談 ~日本人のアイデンティティ~
あなたの居場所に (あとがきにかえて)