ダグラス・ラシュコフ氏の活動を長年にわたって追ってきた田中恵子氏が同氏に行ったインタビューが公開されました。
Interview with Douglas Rushkoff
「AIなんて怖くない」ダグラス・ラシュコフが語る真意
サイバーカルチャーの生き証人であり、長年メディア論を展開してきたダグラス・ラシュコフ氏が来日。AI時代の資本主義のあり方や、人間が安心して生きられる社会のあり方について、斬新な視点から問題提起した。
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MITテクノロジーレビュー
https://www.technologyreview.jp/s/336541/interview-with-douglas-rushkoff/
記者が注目するラシュコフの視点!
日本経済新聞 2024年3月19日 テック面にて、水口二季記者の記事が掲載されました。ラシュコフ氏は、Chat GPTをはじめとする対話型AIの大量の情報の中から最も確からしい回答を示す特徴を持つ点に注目し、企業や人々の発想が無意識のうちに似通ってしまう可能性があると警告している。
生成AIがもたらす思考の均質化
生成AI(人工知能)をはじめとするテクノロジーの急速な普及が、人間の思考や想像力にも影響を与え始めている。デジタル化とメディアの関係に詳しい米ニューヨーク市立大学のダグラス・ラシュコフ教授は、先進技術が人々のアイデアから多様性を奪う可能性があると警告する。
記事全編は日本経済新聞電子版(有料記事)で。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79346410Y4A310C2TEB000/
Mac Fan 2024年2月号(2023年12月29日発売 マイナビ出版)の紙面では掲載できなかった対談全文を、大谷和利氏が電子本形式で無料で公開しました。誌上ではページ数の制約で含めることができなかったラシュコフ氏の多彩な顔がわかるやり取りを、どうぞお楽しみください。
目次:はじめに/日本の印象/家族のような日本の企業文化/テクノロジーに悲観した理由/教育の重要性と課題/ショー・アンド・テルと反転授業/シェアウェアの精神と日本文化/インフルエンサーの是非/生成AIに関する考察/シンギュラリティの到来/Appleに期待すること
アメリカでは裕福さによって教育環境もことなるからだ。中流以下の家庭では、両親共に働いているので、子供と一緒にいる時間さえままならない。そのため、子どもをデジタルデバイスに委ねてしまう。そして、その子は企業の言いなりになる。それは残念なことだ。 全文を電子本で読む
専門誌「出版人・広告人」で、元インターネットマガジン編集長/中島由弘氏がダグラス・ラシュコフ初来日の講演をレポートしています。中島氏は、情報通信やデジタルメディア分野における技術とビジネスを専門とするジャーナリストです。中島氏はラシュコフの講演で自分が良いと思ったところだけではなく、ぜひ全編を見てほしいと、記事に抄録を掲載しています。 誰が、いつ、どのような操作をしたのか、どのようなコンテンツや広告を見たのか、地理的にどのような場所にいたのかなどの情報をネットワーク上へと垂れ流しているのだ。(略)あたかも、書店で立ち読みすると、指紋を取られているようなものだ。 出版人・広告人 2024年2月号
ネットを中心にコラムから翻訳まで手がけている執筆家のyomoyomo氏が、ダグラス・ラシュコフの来日講演の動画を自身のブログで「この講演は、ラシュコフの『デジタル生存競争』の良い内容紹介にもなっている」と紹介しています。氏は『デジタル生存競争』原書発行時から、本書を「マーク・ザッカーバーグやイーロン・マスクなどのテック億万長者の危険な生き残り思想を論じるダグラス・ラシュコフの新刊」と評していました。原書も読みこなしているyomoyomo氏の記事にご注目ください。
この講演は、ラシュコフの『デジタル生存競争』の良い内容紹介にもなっているし、何よりラシュコフさんの気合がみなぎっているのがよい。
YAMDAS現更新履歴
https://yamdas.hatenablog.com/entry/20231228/douglas-rushkoff
1968年創刊の人事労務の専門紙「労基旬報」オンライン版で、『デジタル生存競争』の書評が公開されました。生成系AIの登場で仕事がなくなると予測される職種も増えています。企業や法人・団体の人事・労務担当者、社会保険労務士、労働組合、研究者、デジタル社会での働き方に関心のあるみなさまに読んでほしい書評です。
デジタル化が私たちから吸い上げようとしているものの本質とそれに抗う方法を、テクノロジーへの透徹した分析から明らかにする。テック時代に必読の書。
「労基旬報」オンライン
https://roukijp.jp/?p=8313
若林恵氏がダグラス・ラシュコフ氏へ行なったインタビューがWORKSIGHTホームページで公開されました。1990年代、デジタルテクノロジーに資本主義がもち込まれたとき、ネット広告が生まれたときに、本来認知の変化をもたらすものと考えられていたデジタルテクノロジーがビジネスの道具に変化したことに対して、ラシュコフ氏は強く警鐘を鳴らしています。
学生向けのネットワークをつくった若者のところにVCがやってくる。数十億稼いだのだから、次の数百億、数千億を目指せと唆す。そうやって指数関数的テクノロジーが指数関数的強欲と結びつく。Googleも、Facebookも、ピボットが落とし穴だった。
WORKSIGHTホームページ
https://worksight.substack.com/p/78
Mac Fan 2024年2月号(2023年12月29日発売 マイナビ出版)にIT評論家大谷和利氏の記事が掲載されました。大谷和利氏は次のように書いています。日本講演のレポートと合わせて、実際の雑誌で記事全編をぜひご覧ください。
氏には、「インターネットは本来、人が自分自身や友人のために新たな価値を創造できるようにするためのもの」だという思いがある。そのため、一部の人間がほかの人々から情報を引き出すために使っていることを嘆く。たとえば、スマートフォンはあなたがスワイプするたびに情報を吸い上げている。氏は、ほかにも数多くの経験に基づく逸話や例えを披露し、テクノロジーの誤用と企業家のエゴが、人類を受動的で不幸な、存在に貶めていることを指摘した。
お買い求めは書店、電子書店、Mac Fan Webで。
https://book.mynavi.jp/macfan/detail_summary/id=142287
今井照容責任編集【文徒】2023年(令和5年)12月25日(第11巻241号・通巻2619号)で、ラシュコフ来日講演会が「実に示唆深い講演」だと紹介されました。
◎ボイジャーの主催で12月6日に開かれたダグラス・ラシュコフ来日講演会をYouTubeで閲覧できる。これは必ずチェックしておきたい。実に示唆深い講演だ。
https://www.youtube.com/watch?v=q_ik5fh6zsk&t=1975s
結局、デジタル革命が生み出したのはイーロン・マスクやザッカーバーグのような一握りの大金持ちと大勢の本当に貧しくて不幸な人々だった。社会の分断化に拍車をかけたのであった。私たちは、どう抵抗すれば良いのか。
【文徒】2023年(令和5年)12月25日(第11巻241号・通巻2619号)
毎日新聞 2023年12月31日、2024年1月4日号の2回に渡り、経済プレミアコーナーに山口敦雄記者によるラシュコフ氏へのインタビューが掲載されました。同紙ではラシュコフ氏が、フェイスブックなどSNS(ネット交流サービス)での人々の投稿は、その行動データを企業に販売するテック企業をもうけさせるだけだと批判する点に注目。1時間のインタビューを行いました。
――なぜテック企業の経営者を批判的なのか。
◆私はSNSについて「私たちはユーザーではなく、商品だ」と表現している。例えばフェイスブックは我々の投稿などの行動データを企業に売り利益を得ている。私たちは労働力なのだ。データ販売が事業の主力なので、多く人々にSNSを活用してもらうことが重要になる。それは人々を幸せにするためのサービスではない。誰のためのサービスかが明白であり、私たちは彼らに働かされているのだ。
記事全編は毎日新聞WEB 経済プレミア(有料記事)で。
https://mainichi.jp/premier/business/articles/20231226/biz/00m/020/014000c
https://mainichi.jp/premier/business/articles/20231228/biz/00m/020/003000c
週刊金曜日 2023年12月15日号(株式会社金曜日)に岩本太郎記者の記事が掲載されました。同誌では2021年にも小池モナさんによる既刊『チームヒューマン』も紹介しています。今回、岩本記者は、新刊『デジタル生存競争』と関連して、雑誌のデジタル化について、ラシュコフ氏の意見を求めました。ラシュコフ氏は、次のように答えています。
むしろ物理的な雑誌の周りに若い人たちが集まってくることによる力を大事にすべきだ。政府や企業が何百万ドルもかけたプロパガンダで広める嘘を、数百ドル程度でも市民がプロのジャーナリストに払うことで検証していくべきだ
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お買い求めは書店、電子書店、週刊金曜日公式サイトで。
https://www.kinyobi.co.jp/tokushu/003783.php