活字地金彫刻師・清水金之助 かつて活字は人の手によって彫られていた
版画/彫刻 1320円販売終了
作品説明
活字地金彫刻師・清水金之助の半生の記録。活字地金彫(種字彫刻)とは、活版印刷で使われる活字のもととなる母型(凹型)を作るための、さらにもととなる種字を、鉛と錫の合金である活字材に原寸・左右逆字でじかに凸刻していく技術のこと。清水は、わずか数mm四方の小さな活字材に、下書きもなくまたたく間に美しい文字を彫り上げ、その文字は新聞や書籍に使用された。彼はいかにしてその神業を身につけたのか? 魅力的な語り口をそのままに、聞き書きをまとめた一冊。
【目次】
序文
口絵
はじめに――「活字地金彫り」とは
長生きできると思わなかった
仕事はだれも教えてくれない
書道を始める
数多く彫るには
毎晩、背中を流してくれた旦那
活字の難しさ
赤紙
地金彫刻工房を開く
文字の彫り方
活字地金彫りの衰退
ベントン彫刻機を始める
文字から離れて
地金彫刻師・清水金之助の復活
終生、彫り続けたい
おわりに
清水金之助年譜
発売日:2022/06/24
出版社:ボイジャー・プレス