本の未来
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作品説明
『青空文庫』の創設者である富田倫生さんが、8月16日にご逝去されました。
ボイジャーは心からご冥福をお祈りいたします。
そして、富田さんの著書「本の未来」を緊急公開させていただきます。
本書は、青空文庫にてCreative Commons ライセンス(表示 2.1 日本 License)で公開されている作品http://www.aozora.gr.jp/cards/000055/card56499.html
をボイジャーでEPUB 3化+BinB閲覧できるようにしたものです。
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本は、情報伝達のための重要なメディアです。
それ自体から、特別な装置を使うことなく情報を取り出せるという点において、これに優るものはありません。しかし一方で、ある程度の人に読んでもらう本を作るためには、制作コストや流通といった問題を避けて通ることはできないという事実があります。
本書は、コンピュータという新しいメディアになりうる可能性を秘めた装置の出現をふまえ、筆者のさまざまな経験を通して「本の未来」について考えさせてくれます。
ぜひ、その手に取って扉を開いてみてください。
「私たちは、たいていの人が自分のコンピューターを持って、そのすべてがネットワークされる新しい世界に向かいつつある。国の境や距離の重みが薄れ、望むなら、地球の上の誰とでも大脳皮質を直結できるようになるだろう。
誰も経験したことのない、わくわくするような奇妙な世界が待っている。
人々の考えや思いや表現は、電子の流れに乗って一瞬に地球を駆けめぐる。そうなってなお、考えをおさめる器が紙の冊子であり続けるとは、私には思えない。
本はきっと、新しい姿を見つけるに違いない。」(本書 まえがき より抜粋)
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