-
きつねの橋 巻の二 うたう鬼
文学ときは平安時代、京の都。主人公・平貞道は、仲間の季武とともに、源頼光に仕えている。ある日、季武は新入りの渡辺綱に得意の弓で負け、ふさぎこんでしまう。季武のため、貞道と友人の公友は、紅葉を見に山へ連れだすが、そこで彼らは鬼の歌声を耳にする。それ以来、季武は人の力とは思えぬような活躍をするようになるが、次第にやつれていく。鬼は、自分が宿れる古木を探しており、そのために季武に宿って、京へきたのだ。一方、貞道は季節外れに花びらを舞わせる桜の古木と、その木を愛でる桜の姫と出会うのだが……。
-
守り人シリーズ電子版 風と行く者
ファンタジーつれあいのタンダとともに、久しぶりに草市を訪れたバルサは、若い頃に護衛をつとめ、忘れ得ぬ旅をしたサダン・タラム〈風の楽人〉たちと再会、その危機を救ったことで、再び、旅の護衛を頼まれる。シャタ〈流水琴〉を奏で、異界への道を開くことができるサダン・タラム〈風の楽人〉の頭は、しかし、ある事情から、密かに狙われていたのだった。ジグロの娘かもしれぬ、この若き頭を守って、ロタへと旅立つバルサ。草原に響く〈風の楽人〉の歌に誘われて、バルサの心に過去と今とが交叉するとき、ロタ北部の歴史の闇に隠されていた秘密が、
-
【番外編】 守り人作品集 炎路を行く者
ファンタジー「守り人」シリーズで、タルシュの密偵(ターク)となって活躍したヒュウゴ。そのヒュウゴが、ヨゴ国の軍人の家庭に生まれながら、なぜタルシュ国の密偵になったのかを描く「炎路の旅人」と、バルサの少女時代を描く「十五の我には」の二作品を収録。 番外編にあたる守り人作品集です。
-
守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人
ファンタジー舞台となるのは、異界と人の世界が交錯する世界 ── 。 対岸の大国であるタルシュ帝国の勢力が増し、不安がたかまる新ヨゴ皇国。皇太子チャグムは、罠と知りながら、祖父とともに海軍を率いて、タルシュの圧力がかかるサンガル王国の救援にむかう。
-
守り人シリーズ電子版 4.虚空の旅人
ファンタジー舞台となるのは、異界と人の世界が交錯する世界 ── 。 海にのぞむ隣国サンガルに招かれた、新ヨゴ皇国の皇太子チャグム。しかし、異界からの使いがあらわれたことで、王宮は不安と恐怖につつまれる。呪いと陰謀のなかで奔走するチャグムを描く、シリーズ第4作。