書影

あの影を愛した

片岡義男 270円

作品説明

長篇小説の中心にいるのは美佐子という女性。
中心、というのは登場の頻度が最も高く、
彼女の視点が基本のトーンになっている、ということで
実は美佐子がこの小説の中では最も静かな存在である。
彼女は多くの人と会い、ほとんどの場合、聞き手に回る。
彼女ほど話しやすく、聡明で、気持ちの良い相手はいない。
そうして人の話をすべて親身になって聞きながら
彼女は時折、プールに入って泳ぎ、コーヒーを飲み、手紙を書く。
光のあたったプールにできるのは自分の影。
影はいつだって冷静で、その影を彼女は愛している。

【目次】
一章 プールに降る雨
二章 素足で小川をわたる
三章 一杯のコーヒーから
四章 花嫁が語る、花嫁の父も語る
五章 私は潮騒からはじまった
六章 自分の花をみつけた
七章 神の子はすべてリズム
八章 あの影を愛した

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発売日:2017/05/31
出版社:ボイジャー

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