敵
詩/短歌/俳句 2090円販売終了
作品説明
叫ぶおやすみとか氷るおやすみ
挽肉のあらければ咲く辛夷かな
辛夷が咲くのは、この挽肉が粗いからだったのだ。ひとつの死である挽肉が、粒の粗さのために口の中で弾ける逆説的な生命感。辛夷が咲くことはまさにそのような現象ではないか。私たちの世界の、思いもよらないきらきらしさと残酷さを、『敵』はこうして取り出してみせるのである。──服部真里子(歌人)
【収録句より】
蟻地獄蟻がはこびしものも落ち 「皆」
星祭われら虚業のビル灯す 「舌や腸」
春の雨いのちちぢめの飯を食ふ 「力」
鹿啼けり無数の黒い扉のやうに 「ライフ」
枯木コロシアムかならずだれか勝つ 「敵」
氷柱落ち砕けてそこにありつづけ 「水の熱」
残るあぢさゐこれからも見て暮す 「冗談」
【目次】
1 皆
2 舌や腸
3 力
4 ライフ
5 敵
6 水の熱
7 冗談
あとがき
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発売日:2026/09/04
出版社:書肆侃侃房
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