書影

心臓の風化

藪内亮輔 現代歌人シリーズ 詩/短歌/俳句 2420円

販売終了

作品説明

藪内亮輔久びさの第二歌集は恐ろしいほどの虚無と死を孕んで差し出される。
世界中に戦争の火種が見え隠れする今、歌は痛みであり、出血を伴うかなしみである。

【収録歌より】

沁み込んだ――滴(しづく)が。甃(いし)に。手のひらに。―― 血液といふ出口なき川

名を持つてしまつた君が名を持たぬ花を掲げて その燃える赤

唇あまた滅びてのちに一度だけふれし夜雨に海がけぶれり

最初からこの世は地獄 あきらめよ びたびたと魚(いを)のやうに降る雨

のどぼねは焼き滅びをり花はなほ 夏に降り積むまぼろしの雪

【目次】
Ⅰ
 Weathering
 春の雪
 暗き塔
 雨と苹果
 精緻
 心は川
 慈母蛆期
 花影
 涙と鳥
 残滓
 花れる
 白銀
 負け続けていくけれど

Ⅱ
 「あなた」への随想
 凍傷と葡萄
 悪について
 火の解凍
 暗い、暗い、
 暴力性の虜囚
 虚無の歌
 罪の花
 眼と水
 檸檬
 落魄
 バラード
 Ada(死の……)
 あとがき

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発売日:2026/05/29
出版社:書肆侃侃房

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